薄いゴムでできた袋を男性器にかぶせて使用し、精子が膣内へ侵入するのを防ぎます。
値段も安く、薬局やコンビニで購入できる手軽さから最もメジャーな避妊方法となっています。
性感染症の予防には適していますが、誤った装着や破損・脱落などによる失敗もあるので低用量ピルと比較すると妊娠回避率は約70~80%と低下します。
メリット
①薬局やコンビニで手軽に購入できる
②使用が簡単
③性感染症の予防ができる
デメリット
①破損や装着ミスが起きることがある
②男性主体の避妊方法である
性行為の際にコンドームを使用した場合でも、正しい使用方法を守らないと妊娠する可能性があがります。
コンドームによる避妊は手軽にですが、正しい使用方法で使用している方はとても少ないです。
性病予防には、高い効果がありますが妊娠を望んでいない場合、コンドームのみ避妊方法はお勧めできません。
▼正しいコンドーム使用方法
・正しいコンドームの装着方法での使用
挿入中に、コンドームが外れてしまったり、膣内に残ったりしてしまう場合があります。そのほとんどの原因がコンドームの間違った装着方法が原因です。
①装着前にしっかりと手を洗う。
手に精液やカウパー腺液(尿道球腺液)が付着したままコンドームを装着した場合、妊娠する場合があります。
②コンドームを傷つけないように封を開ける。
③爪を立てないようにコンドームを取り出す。
④裏表の確認をしっかりとし、先端をつまみながら空気を抜く。
⑤勃起状態の男性器にコンドームをかぶせ途中までゆっくりとおろす。
⑥男性器の皮部分を調節しながら根元までゆっくりとおろす。
・装着・外すタイミング
射精する時だけでなく、挿入前にしっかりとコンドームを装着する必要があります。
射精後は、すみやかに根元を押さえながら、コンドームを外してください。
・コンドームの保管方法
コンドームの使用期限が切れていた場合や老化したコンドームを使用し場合、行為中に破けてします場合があります。
ホテルなどに置かれているコンドームを使用した場合も、老化していたり穴があけられている場合もあるため注意が必要です。
正しい使用方法をした場合の97%の可能性で避妊にを成功させることができます。
膣外射精(いわゆる外出し)について
コンドームを使用せずに、性行為を行い膣外射精(外出し)をしても避妊にはなりません。膣外射精をした場合でも妊娠の可能性は、20%以上あります。
男性器は、射精する前から精液が含まれた粘液が分泌されいます。
そのため、膣外で射精しても妊娠率が20%以上あります。
また、膣内を水や炭酸水などで洗浄した場合でも精子は子宮に到達している可能性があるため避妊効果はありません。