アフターピルが服用出来ない人・飲みあわせの悪い併用注意薬

アフターピル(緊急避妊薬)は全ての方が服用できるわけではありません。

既往歴や現在使用している薬の飲み合わせが悪いことで【併用禁忌薬】に指定される医薬品があります。
禁忌とは使用できない事を指します。

併用禁忌薬とは、今現在頓服している薬と、アフターピルとの飲み合わせが悪いことで服用が禁止されているお薬のことです

これからご説明する中で各項目に該当される方はアフターピルを用いることができない、もしくは担当医への確認が必要となります。

アフターピル服用できない人、併用注意薬や禁忌について・記事のサムネイル

アフターピルの服用が適さない人

服用してはいけない人

アフターピル服用してはいけない人
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある女性
  • 重篤な肝障害のある患者
  • 妊婦

上記がアフターピルを服用してはいけない方です。
女性ホルモンの一種である「黄体ホルモン」という成分が含まれています。そのため、黄体ホルモンに対するアレルギーを持っている人はアフターピルを服用することができません。

妊娠したのに服用してしまうと?

妊娠中に緊急避妊を目的としてアフターピルを使用してしまった場合、胎児への影響については、限られた人体データで安全上の懸念はないとされています。
また、女性胎児の外性器が男性化・男性胎児の女性化が起こるなどといった胎児への影響の疫学的報告はないことが分かっています。

ただし、妊娠を中断する効果はノルレボもエラワンもなく、妊娠中の女性には使用が禁忌とされているため、安全性については注意が必要です。
エラの医薬品各条(モノグラフ)によれば、「催奇形性」という薬剤によって胎児に奇形が起こるリスクは認められていませんが、現時点の動物データは不十分です。

服用に注意すべき人

アフターピル服用に注意すべき人・授乳婦・既往歴のある方
レボノルゲストレル ウリプリスタル酢酸エステル
添付文書 PACKAGE LEAFLET
▼合併症、既往歴等のある方
・心疾患又はその既往歴のある患者
→ナトリウム又は体液の貯留により症状が悪化する恐れ
・重度の消化管障害又は呼吸不良症候群のある患者
→レボノルゲストレルの有効性が期待できない恐れ

▼授乳婦
→成分が乳汁中に移行することがあるため、本剤の投与後24時間は授乳を避けること。
▼合併症、既往歴等のある方
・肝障害のある患者
→肝疾患が本剤のに及ぼす影響を評価する研究は行われていない
・腎障害のある患者
→腎疾患が本剤のに及ぼす影響を評価する研究は行われていない

▼授乳婦
→成分が乳汁中に移行することがあるため、本剤の投与後1週間は授乳は非推奨。
(新生児/胎児への影響は調査されていない)

▼小児 →初経前の使用は適応外

▼高齢者 →閉経後の使用に対する調査はされていない。

2種類のアフターピルでどちらも、合併症や既往歴のある方や授乳婦は服用の前に医師に相談し、注意する必要があります。
公開されているノルレボ添付文書やエラワン公式によると、授乳婦が授乳を避けるべき期間が若干異なります。
レボノルゲストレル(ノルレボ)の場合、服用してから24時間ウリプリスタル酢酸エステル(エラワン)の場合、服用してから1週間は授乳を避けるという内容になっています。

アフターピルと併用できない薬

禁忌薬を併用することで、予期せぬ副作用や身体に大きな悪影響を及ぼし最悪の場合、 緊急搬送される場合 などあります。

アフターピルには併用禁忌薬がありませんが、併用注意薬が存在することに注意が必要です。

併用注意薬

該当の併用注意薬を処方されている・服用している場合、併用禁忌薬や適さない方のようにアフターピルを服用ができないわけではありませんが、アフターピルの効果を減弱させたり、予期せぬ副作用を引き起こす可能性があるため、医師への相談が必要です。

ご自分が該当する項目はないか、よく把握・理解したうえでアフターピルを検討しましょう。
心当たりのある方、ご不安な方、ご不明な方は、一度かかりつけ担当医にご相談しましょう。

レボノルゲストレル(ノルレボ)

あすか製薬が公開している添付文書をもとにレボノルゲストレルの併用注意薬は以下になります。

本剤の効果が減弱する恐れ
抗けいれん薬
  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • プリミドン
  • カルバマゼピン
HIVプロテアーゼ阻害剤
  • リトナビル
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
  • エファビレンツ
抗生物質
  • リファブチン
  • リファンピシン
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

ウリプリスタル酢酸エステル(エラワン)

AbbVie社が公開している添付文書をもとにウリプリスタル酢酸エステルの併用注意薬は以下になります。

本剤の効果が減弱する恐れ
CYP3A4阻害剤
  • リファブチン
  • リファンピシン
  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • バルビツール酸系
  • ボセンタン
  • フェルバメート
  • グリセオフルビン
  • オクスカルバゼピン
  • トピラマート
HIVプロテアーゼ阻害剤
  • リトナビル など
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の血中濃度を上昇させる恐れ
抗真菌薬
  • イトラコナゾール
  • ケトコナゾール
本剤の作用を阻害する恐れ
ホルモン系避妊薬
(レボノルゲストレルを有効成分とするピル)

アフターピルどちらの種類も、抗生物質抗けいれん薬などの飲み合わせは、避妊効果を低下させる可能性があるため注意する必要があります。

解熱鎮痛剤などの市販薬の飲み合わせ

発症しやすい副作用・頭痛

上記はアフターピルの副作用で多く認められた症状の統計です。
頭痛は全体の12.3%もの割合を占め、10人に少なくとも1人は副作用として頭痛を発症することが分かります。

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アフターピルの主な副作用

もし腹痛などの症状が重く辛い場合は、鎮痛剤等を使うことは可能です。
したがって市販薬の解熱鎮痛剤でバファリンやカロナール(アセトアミノフェン)とアフターピルの飲み合わせは問題ないとされています。

市販薬の解熱鎮痛剤や吐き気止め薬などは併用可能

アフターピルは副作用で服用後数時間以内に下痢や嘔吐をしてしまうと、成分が出てしまい避妊効果が低下してしまう可能性もあるため市販薬などで対応した方が良い場合もあります。
副作用への対処法については下記をご覧ください。

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アフターピル副作用の対処法

よくある質問

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抗生物質とアフターピルは併用できますか?

A

リファマイシン系の抗生物質である抗結核薬のリファブチン、リファンピシンが併用注意薬として該当しています。
併用禁忌薬ではないですが、抗生物質の薬剤の種類によっては併用することでアフターピルの効果を減弱させる可能性があるため、場合によっては別の避妊方法を選択するか、アフターピルの服用タイミングや量を調整する必要があります。
医師や医療機関に服用している薬があれば必ずご相談ください。

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アフターピルを服用する前後に、鎮痛剤、解熱剤(アセトアミノフェン)などの使用はできますか?

A

アフターピル服用時に解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用しても問題ありません。アフターピルの副作用によって頭痛が起こることがあるため、症状が酷い場合は市販の薬を検討していただいて大丈夫です。
また、アフターピルを服用する前にすでに痛みや発熱などの症状がある場合は、医師に相談してから薬を使用することが望ましいです。

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花粉症なので抗アレルギー薬を使用しています。アフターピルは併用できますか?

A

アフターピル服用時に抗アレルギー薬を使用しても問題ありません。
しかし、思わぬ相互作用が起きる可能性も0ではないため他に服用している薬があれば医師にご相談ください。

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アフターピルを服用したいのですが、授乳は控えた方がいいですか?

A

アフターピル服用後にすぐに授乳することは避けてください。
アフターピルの成分が母乳から移行する可能性があります。レボノルゲストレル(ノルレボ)の場合、服用後24時間・ウリプリスタール酢酸エスタル(エラワン)の場合、服用後1週間は授乳を控えてください。
1週間は母乳の生産を促進するために搾乳を続けることはできますが、破棄する必要があります。

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