AGA治療薬
フィンペシア・デュタステリド・ミノキシジル

AGA治療薬について

AGA治療薬は大きく分けて、乱れたヘアサイクルを正常に戻し抜け毛を抑える薬剤と血管拡張作用から毛母細胞を刺激し、毛や髪の成長を促進する2種類の薬剤があります。

AGA治療薬2つの効果

  • 髪のヘアサイクルを正常に戻し抜け毛を抑える効果
  • 血管拡張作用から毛母細胞を刺激し髪を生やす発毛効果

テストステロンという男性ホルモンが頭皮に存在する5a還元酵素という酵素と結びつくことで、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。

このジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの原因となるため、AGA治療薬の作用で5a還元酵素を抑制し、ジヒドロテストステロンの生成を阻害します。

成長過程の髪の毛がヘアサイクルの乱れによって脱毛してしまう現象をAGA(男性型脱毛症)といい、AGA治療薬を服用することで乱れたヘアサイクルを正常に戻し抜け毛を抑えます。

女性には女性の脱毛症FAGA(女性男性型脱毛症)があり、治療に用いる医薬品が男性と異なります。

経口薬のAGA治療

当院のAGA治療薬は、経口薬による服用になりますが、ローションタイプなどの塗布型の外用薬が存在します。

塗布薬の場合、塗る箇所や量を毎回調節しなければなりません。

また、部分的に塗る場合や全体に塗る際に的確な個所に塗布する必要があるため、手間がかかるといった難点があり多くの患者様から『もう少し手軽に使える物があれば』といった声を頂くことがあります。

経口タイプであれば、毎日決めた時間に1錠服用するだけでAGA治療が可能になります。

錠剤タイプの服用が苦手な方や錠剤を喉に通すのが苦手な方は、錠剤を半分にカットするだけで、錠剤の飲み込みが楽になります。

20歳以上を超えている方であれば喉に錠剤が詰まる危険性もありません。

1日1錠服用するだけでAGAの改善が見込める治療薬です。

AGA治療薬のジェネリック薬品

ジェネリック薬品とは、新薬の特許が切れ、後から開発された後発品のことを指します。

新薬とジェネリック薬品の違いは、先に開発され販売された薬か、先発薬の特許権終了後に開発された薬剤かの違いになります。

成分は新薬と同様の物が使われ、錠剤を固めるための添加物などに若干の違いがありますが、効果は同等です。

新薬とは違い、後発品には開発のコストがかからないため、安価で購入することが可能です。

近年ではジェネリック薬品の普及が広まっているため、薬剤を手にしやすい時代になりました。
厚生労働省より、保険証やお薬手帳に貼ることができる『ジェネリック医薬品希望シール』という対策もあり、ジェネリック医薬品を使用することがメジャーになってきています。

安価で手に入れることができるといった最大のメリットが多くの方に使用される理由です。

なかには、「新薬でないと信用ができない」、「薬は慎重に選ぶ」といった方がいらっしゃるのも事実です。

日本でのジェネリック医薬品の普及は他国と比較するとかなり遅れています。

ジェネリック医薬品であるから危険といったことは一切なく、多くの方に安心して使って頂ける医薬品になります。

AGA治療薬の作用と効果

経口型のAGA治療薬は、大きく分けて3種類に分類されます。

フィンペシア デュタストロン ミノキシジル
成分名 フィナステリド デュタステリド ミノキシジル
効果 脱毛の予防効果 脱毛の予防効果 発毛効果
作用 2型5a還元酵素を阻害 1型、2型5a還元酵素を阻害 血管拡張作用

フィナステリド

先発薬:プロペシア有効成分名:フィナステリド

2型5a還元酵素とテストステロンの結びつきにより発生するジヒドロテストステロン(DHT)が原因でAGAは進行します。

フィナステリドを服用することで、2型5a還元酵素の働きを阻害すして、DHTの発生を抑制することができます。

DHTの働きを抑制することは、毛母細胞の働きを活発化し、ヘアサイクルを正常に戻すことに繋がり、結果AGA改善を促進することになります。

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デュタステリド

先発薬:ザガーロ有効成分名:デュタステリド

フィナステリドは2型5a還元酵素の働きを阻害しますが、デュタステリドは1型5a還元酵素と2型5a還元酵素の両方を阻害します。

フィナステリドより更に強力にジヒドロテストステロン(DHT)の発生を抑制し、AGAの改善を促進します。

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ミノキシジル

先発薬:ミノキシジル有効成分名:ミノキシジル

フィナステリドやデュタステリドとは違い、ミノキシジルには血管を拡張する作用があります。

血管が拡張されることで、頭部の細部まで血流が充分に流れ込み発毛・育毛を促進します。

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ミノキシジルについて

それぞれのAGA治療薬についてご理解いただけましたか?

フィナステリドとデュタステリドは、5a還元酵素を阻害することで、AGAの原因であるテストステロン(DHT)の発生を抑制し、抜け毛を抑える効果(予防効果)。

一方でミノキシジルは、経口薬を用いることで血管拡張作用から頭皮の隅々まで血流を増加させ発毛を促進する薬剤になります(発毛効果)。

AGAの進行には4つの進行パターンがあり、それぞれの症状や進行度に合わせてAGA治療薬を服用する必要があります。

前川クリニックでは、オンライン診療から専門医の診察が受けられるため、気軽にAGA治療薬の相談も可能です。

AGA治療薬の作用比較

フィナステリドとデュタステリドは毛を生やす発毛効果ではなく、AGAによって乱れたヘアサイクルを正常に戻します。

乱れたヘアサイクルは、本来抜けないはずの成長中の毛が抜けてしまうことでAGAが進行します。

フィナステリドとデュタステリドは、抜け毛を抑えAGAの進行を改善するAGA治療薬になります。

一方でミノキシジルは、血管拡張作用と毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促す成長因子を発生させます。

頭部の末端まで血流が良くなることで、毛細血管から毛乳頭まで栄養を行き渡らせることで発毛の効果があります。

『フィナステリドとミノキシジル』『デュタステリドとミノキシジル』この二つのパターンでの
併用は可能です。

抜け毛を抑える効果と発毛効果で更なるAGAの改善が見込めます。

フィナステリドやデュタステリドの服用だけでは効果が充分に得られていないと判断した場合、
ミノキシジルとの併用を行うことで、AGA症状が重度の方でも改善を見込むことが可能です。

いずれのAGA治療薬を選択される場合でも、AGA治療は早期の改善が必要になります。

ご自身で気になり始めた頃には治療の合図と言われています。

前川クリニックのオンライン診療で場所を問わず診療を受けることで、早期の治療が可能になります。お気軽にLINE登録頂き、ご相談ください。

AGA治療薬の併用禁忌

フィナステリド・デュタステリドに併用禁忌薬はなく、併用に注意が必要な医薬品があります。

またミノキシジルには併用禁忌があり、それぞれのAGA治療薬によって違いがあります。

併用注意には、服用に慎重な判断が必要です。該当する場合は必ず医師にご相談ください。

フィンペシア
プロペシアジェネリック
デュタストロン
ザガーロジェネリック
ミノキシジル
ミノキシジルジェネリック
併用禁忌 なし なし ・ED治療薬
・イブプロフェン(風邪薬)
・イミグラン(偏頭痛治療薬)
・アルコール
併用注意
  • ・肝臓に疾患のある方や肝機能に関する数値が悪い方
  • ・高齢者(65歳以上の方)
  • ・CYP3A4阻害薬の服用している方 ・高齢者(65歳以上の方)
    ・壮年性の脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症など)
    ・心臓や腎臓に障害の方
    ・甲状腺機能障害の方
    ・むくみのある方
    ・高血圧または低血圧の方

    AGA治療薬が適さない方

    以下に該当する方はAGA治療薬を使用できない可能性が高いです。 該当する場合は必ず、専門医ご相談ください。

    • 肝臓病や肝機能障害がある方
    • 心臓や腎臓に障害がある方
    • 降圧剤を使用中の方
    • AGA以外の脱毛症の方

    AGA治療薬は未成年者への安全性は確立されていません。

    また、AGA治療薬は男性型脱毛症専用の薬剤になるため女性には効果が認められていません。

    AGA治療薬で特に気を付けなければならないのが、取り扱い方です。
    妊婦、妊娠している可能性のある方、授乳中の方は、AGA治療薬に触れないようにしてください。
    万が一触れてしまうとAGA治療薬の有効成分が皮膚などから吸収される可能性があります。

    妊娠中の方がAGA治療薬の成分を吸収してしまうと、男子胎児の生殖器官などの正常発育に影響を及ぼす恐れがあります。 決して触れないようにしてください。

    前立腺がんの検査を受ける方は、AGA治療薬を服用中であると、必ず医師へ申告してください。

    AGA治療薬の副作用

    AGA治療薬の副作用で最も発現頻度の高いのは、性機能の低下です。

      主な副作用

    • 勃起不全
    • 射精障害
    • 精液量減少
    • リビドー減退(性欲の減退)

    上記のような性機能に関する副作用が多く報告されています。

      その他の副作用

    • 蕁麻疹
    • 発疹
    • 血管浮腫
    • 睾丸痛
    • 男性不妊症
    • 精液の質低下など

    発症例は極めて稀な症状です。
    AGA治療薬に限らず、薬剤の効果が強くなれば副作用は比例して強くなります。

    AGA治療薬の飲み方

    1日/1回毎日服用になります。

    AGA治療薬は最低でも6ヶ月間以上服用を続けることで効果が現れてきます。

    服用後、ヘアサイクルを整える作用が始まり、初期症状として一時抜け毛が増加する、「初期脱毛」と呼ばれる症状があらわれます。
    薬の効果が出ているサインなので心配する必要はありません。
    サイクルが正常になるに連れて抜け毛が収まります。

    抜け毛が収まることでようやく見た目での効果実感が得られます。
    早い方だと3ヶ月程度で効果を実感できる方がいますが、6ヶ月以上の継続を推奨しております。

    効果を実感できる期間は主に、6ヶ月~1年程です。
    毎日欠かさず服用を続けることがAGA改善に繋がります。

    服用のタイミング

    AGA治療薬は食事の影響を受けないので、服用は食前・食後どちらでも服用可能です。

    ご自身で服用される時間帯を設定し、毎日定時刻に継続して服用することが最も重要になります。

    また、毎日定時刻に治療薬を服用することで、常に血中濃度が高まり、常時体内で薬理効果を得ている状態になります。

    飲み忘れのないようタイマー(アラーム)などをかけておくとよいでしょう。

    まとめ

    AGA治療薬は、フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの3種類に分類されます。

    どのAGA治療薬にもそれぞれの効果と用途があり、的確な治療を行うためには薬剤に対してある程度の情報を知っておかなければなりません。

    そのような手間を避けるため、前川クリニックのオンライン診療では、オンライン上にて質疑応答が可能です。

    手軽に専門医の診察が受けられることから多くの方にご愛用頂いております。
    お気軽にご相談ください。