脳内物質の分泌とPMSに効果的な栄養素とは?

PMSはバランスのとれた栄養を摂取すること、そして、生活習慣を見直すことで大きな改善や、緩和といった効果が見込めます。
PMSの方は、月経(生理)前に各症状が毎月発症するため、とても憂鬱なものです。
全てバランスよく摂取することは困難でも、栄養を気にしながらある程度、食材バランスよく摂取するだけでも十分に緩和の見込みがもてます。
また、栄養素の働きにより脳内物質の生成に大きく関わってきます。

栄養素 カルシウム、ビタミン、ハーブ

ハーブ チェストツリー

ハーブはヨーロッパで親しまれているハーブ「チェストツリー」の実です。
チェストツリーにはPMS症状の下腹部痛、乳房の痛み、イライラ、憂鬱や肩こり、冷え、月経不順などを緩和する働きがあると言われています。

あまり馴染みのないものかもしれないのでチェストツリーでとるのは難しいという方は、カルシウムやビタミンなら摂取し易いでしょう。
カルシウムは牛乳などの乳製品なので比較的、摂取し易いと思います。

その他、ひじきや海藻類大豆食品、小松菜やケールなどの緑黄色野菜は栄養価が高く、その中でもカルシウムは特に豊富に含まれています。
ビタミンはB6、B1、B2が良いとされていて魚、肉類で特に牛、豚、鶏などのレバーにはB6多く含まれています。

カルシウムを多く含む食品

栄養素 ビタミンB群

ビタミンB群が多く含まれる食材

B群と総称されるB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸といったこれらのビタミンは体内で協調し合い、神経の作用やエネルギー代謝を効率よく促すうえで必須となる栄養素です。

ビタミンB1,B2の働き

特に、ビタミンB1とB2の摂取量が多い人はPMSの発症リスクが低いという研究結果があります。
他のビタミンB群(ビタミンB6、B12、ナイアシン、葉酸)では、PMSに関するこのような傾向はみられなかったようです。

ビタミンB1,B2の豊富な食材

ビタミンB1が豊富な食材(100gあたり) ビタミンB2が豊富な食材(100gあたり)
豚(ヒレ)/0.98mg ビタミンB1が豊富な食材 豚(ヒレ) 豚レバー/3.6mg ビタミンB2が豊富な食材 豚レバー
うなぎ/0.75mg ビタミンB1が豊富な食材 うなぎ うなぎ/0.74mg ビタミンB2が豊富な食材 うなぎ
たらこ/0.71mg ビタミンB1が豊富な食材 たらこ アーモンド/0.92mg ビタミンB2が豊富な食材 アーモンド
玄米/0.41mg ビタミンB1が豊富な食材 玄米 鶏卵/0.43mg ビタミンB2が豊富な食材 鶏卵
ベーコン/0.47mg ビタミンB1が豊富な食材 ベーコン 納豆/0.25mg ビタミンB2が豊富な食材 納豆

ビタミンB6の働き

ビタミンB6の効果は神経伝達物質をつくるうえで必要なビタミン栄養素です。
感情コントロールするため、イライラや気分の落ち込みといった精神的不安要素などの緩和が見込めるとされています。
PMSに有効性がある成分としてビタミンB6は数多くの研究が行われており、PMS症状全般的な改善があると結論づけられています。
女性が1日に必要とされるビタミンB6は1.1mgとされていますが、実際のところは1mgと若干足りていないようです。

ビタミンB6の豊富な食材

100gあたりの摂取量
ニンニク(生)/1.53mg ビタミンB6が豊富な食材 ニンニク ピスタチオ/1.22mg ビタミンB6が豊富な食材 ピスタチオ
ドライバナナ/1.04mg ビタミンB6が豊富な食材 ドライバナナ 唐辛子/1.00mg ビタミンB6が豊富な食材 唐辛子
ドライトマト/0.95mg ビタミンB6が豊富な食材 ドライトマト

栄養素 ビタミンD

ビタミンD群が多く含まれる食材

ビタミンDは太陽の紫外線からも摂取できます 代謝、免疫に関わる「細胞活性化ビタミン」と言われるビタミン要素の栄養素です。
身体全体の細胞のほとんどに、このビタミンDを作用する受容体が備わっており、骨の健康維持、がんや糖尿病予防、改善または循環器病による死亡リスクリスク低下します。
逆にビタミンDの血中濃度が低いとうつ病、認知症のリスクが高くなります。 ビタミンDは栄養素の中でも珍しい形で得ることができます。
太陽の紫外線で光合成することで皮膚からビタミンDを生成することができます。

ビタミンDが豊富な食材

鮭(80g)/25.6μg ビタミンDが豊富な食材 鮭 真鰯(45g)/22.5μg ビタミンDが豊富な食材 真鰯
秋刀魚(120g)/19.2μg ビタミンDが豊富な食材 秋刀魚 鮪(50g)/9.0μg ビタミンDが豊富な食材 鮪
メカジキ(100g)8.8μg ビタミンDが豊富な食材 メカジキ キノコ類0.8~2.5mg ビタミンDが豊富な食材 キノコ類
※キノコ類は魚の摂取量の1/10程度です

栄養素 鉄

鉄は全身へ酸素を運ぶ赤血球の受け渡し役となるヘモグロビンの材料となるためこの鉄が不足すると、血液中の酸素不足となり、いわゆる“貧血”を引き起こします。
鉄分の不足になると体がふらふらしたり、頭がぼーっとしたり、精神面においても影響があります。

日本人女性の年代別貧血率
20代 8.9%
30代 18.2%
40代 13.8%

栄養素の中でも、鉄を十分に摂取している女性(1日20mg超)では、 PMS発症リスクが抑えられているという結果があります。
月経がある女性では10.5~12mgが必要とされていますが、こちらも実際のところしっかりと摂取している方は少なく、貧血を起こしやすい方が年々増加傾向にあります。

鉄が豊富な食材

100gあたりの摂取量
豚レバー/6.5mg 鉄が豊富な食材 豚レバー がんもどき/3.6mg 鉄が豊富な食材 がんもどき
しじみ/8.3mg 鉄が豊富な食材 しじみ 小松菜/2.2mg 鉄が豊富な食材 小松菜
真鰯/2.0mg 鉄が豊富な食材 真鰯

鉄の吸収を促すビタミンC(ピーマン、ブロッコリー、苺、キウイ)一緒に摂取すると鉄を効率よく取り入れることができます

その他の栄養素

取り上げていない栄養素の中の「ビタミンB12」は、しじみやあさりなどの貝類や牛、豚、鶏のレバー。 「ナイアシン」は鮪や鰹などの魚や牛、豚のレバーなど、ビタミンB6が多い食材に含まれます。

※非通知でご連絡いただいた場合、通話ができません。お電話にてご連絡いただく際は必ず番号通知をお願い致します。