ミノキシジルの効果・副作用・服用方法・併用禁忌
【外用薬と内服薬の比較】

ミノキシジルとは

1990年代半ば、アメリカの製薬会社（現在のファイザー社）が降圧剤の開発の際、治験者の副作用から「副次的な症状」として毛が生えることが判明し、ミノキシジルの発見が始まりました。
その後、流通が進み、ミノキシジルは発毛・育毛の効果がある成分として有名になりました。
世界において毛生え薬としての医薬品が無かったため、需要が高まりました。

ミノキシジルの種類

薄毛、脱毛症治療には2%のミノキシジル外用溶液ロゲイン（先発薬）という商品で販売し始めました。
日本国内では、濃度5%までのミノキシジルが薬局で市販されていて購入が可能です。
それ以上の高濃度のミノキシジルは『処方薬』に該当するため、市販購入ができないので、病院やクリニックでの処方と必要になります。
その後、内服薬となるミノキシジルがその他の製薬会社から製造・販売されていますが、日本では未承認薬であり、今だ外用薬のみが承認されて取り扱われています。

ミノキシジルの効果・特徴

ミノキシジルは、血管を広げて血流を促進し、頭皮に栄養分を行き渡らせることで、発毛・育毛の効果が期待できます。継続的な使用により、産毛が生成され、ハリとコシのある髪が生えてくることが実感できます。

さらに、ミノキシジルは髪の成長を促す毛乳頭細胞に作用し、ヘアサイクル（毛周期）を延長させる効果があるため、より効果的な育毛・発毛効果が期待できます。

ミノキシジルの作用機序

ミノキシジルが毛乳頭細胞を活発化させて、発毛・育毛を促進させます。
その作用により毛乳頭細胞の分裂が増加する事が確認されており、その結果、ヘアサイクルを正常化する効果があるとされています。

ミノキシジルの作用時間

ミノキシジルは1日2回の継続使用で発毛効果を発揮します。

理想は12時間置いてから2回目の使用です。
朝起きてから1回、夜就寝前に2回目、というサイクルが理想です。

服用タイプも1日2回ですが、1日最大10mgまでとされています。

ミノキシジル内服薬の特徴

内服薬はもともと降圧剤でもあり、毛細血管に作用し、収縮した血管を拡張するため体全体に栄養が届けられます。発毛・育毛の効果が得られる反面、毛髪だけでなく体毛が濃くなったという症状も表れることがあります。

内服薬の商品

日本ではまだ内服薬は未承認とご説明しましたが、海外では降圧剤としてミノキシジルタブレット（ミノタブ）が承認されています。
アメリカで最初に流通した降圧剤ロノテン（旧称ロニテン）、海外製ジェネリック医薬品としてノキシジル、ロニタブと言われるものがミノキシジルタブレットです。

ミノキシジル外用薬の特徴

ミノキシジル外用薬は、内服薬と異なり、日本では「第1薬品」として認可されています。
第1薬品とは、一般用医薬品の中で最も副作用が生じる可能性が高い医薬品で、薬剤師がいないと購入できない薬です。
つまり、育毛や脱毛の進行を予防する治療薬として、厚生労働省から認可を受けている薬剤として、薬剤師のいる薬局で取り扱いがあればどこでも購入できます。
現在では、薬局に行けばどこでもミノキシジル外用薬を見かけます。ただ、第1薬品であるため、薬剤師からの説明が必要となりますが、手軽に手に入れることができるというメリットがあります。

外用薬の商品

外用薬の商品は多数販売されております。

ロゲインやリアップ、チャップアップ、メディカルミノキなど各製薬会社から多種販売されています。

発売当初の含有されている有効成分は、1%でしたが今では5%含有のタイプがございます。

なお、この5%というのは、国が認可しているミノキシジル外用薬で最大量の含有量として定められているので、5%以上の外用薬は存在しません。

外用薬は毎日、患部に直接「塗りこむ」ことで、細胞分裂を活性化させる効果があり、毛母細胞の細胞分裂が促進され、発毛が期待されるというしくみです。

ミノキシジルの用法・用量

外用薬も内服薬も使用量や服用量は、医師の指示に従って適切に行いましょう。 基本的に効果を実感するまでには、個人差があるため、3カ月程度の継続使用が必要となります。

内服薬

通常、1日1回1錠、水またはぬるま湯にて服用します。
血中濃度を保つために、なるべく決められた時間に服用するのが効果的です。理想としては、12時間おきの1日2回の服用です。

服用時の注意点

内服薬は肝臓で代謝する薬です。肝機能障害や心疾患などの既往歴がある場合は服用に注意が必要なため、必ず担当医師または医療機関でミノキシジル服用の可否をご相談ください。

外用薬

通常、1日2回朝と晩に適量を頭皮に塗布し、マッサージして揉みこみます。
洗髪後の場合は、ドライヤー等で頭皮を乾かしてから塗布するようにしましょう。

使用時の注意点

外用薬を塗布後は、直接布や帽子で覆わないようにしましょう。
頭皮が蒸れて汗や皮脂が溜まりやすくなります。これにより頭皮環境が悪化して炎症が引き起こされたり、かゆみやふけの原因になることがあります。
その他にも布や帽子に薬液が付着することで、ほかの人に薬剤を移すことがあるためです

ミノキシジルの効果がでない理由

ミノキシジル外用薬を使用の場合、毛穴汚れが残っている状態でミノキシジルを塗布しても、
成分が頭皮に浸透しづらくなりますので、効果が出づらくなってしまいます。

ミノキシジルは発毛・育毛の成分ですが、AGAの進行具合がそれ以上に悪化していると、抜け毛の速さが上回って、薄毛が進行してしまい、効果が出ていないように感じる可能性はあります。

フィナステリドなどの5α還元酵素阻害薬との併用が推奨されています。

ミノキシジルの注意事項

ミノキシジルは医薬品です。
効果に焦って、自己判断で服用量を増やしてしまうと、副作用を増大させ反って危険です。
用法用量を守って使用しましょう。
内服薬に関しては1日最大10mgまでの服用と決められています。

ミノキシジルを服用してはいけない人

未成年者

未成年者の治験報告(使用実績)はありません。

含有量5%以上の女性の使用

日本人女性における安全性がミノキシジル5%では確認されていません。
女性は含有量が2.5%以下のものを使用してください。

AGA以外の脱毛症

男性型脱毛症及び、壮年性脱毛症以外の脱毛症への効果は見られません。

併用禁忌薬

主な副作用

主な副作用は下記のような症状があらわれます。
内服薬と外用薬は副作用の発生箇所や症状が若干異なることがあります。
外用薬は直接頭皮に塗布するため、皮膚トラプルが生じる可能性があります。 また、内服薬は直接体内で作用するため、臓器や体調の面（めまいや動機など）での副作用が起こることがあります。

医薬品副作用被害救済制度について

副作用は、年齢や既往歴になどで事前に予測することが不可能です。

この医薬品副作用被害救済制度は、医薬品等を適正に使用したにも関わらず、副作用が発生し健康被害を受けた場合、医療費等の給付を行い、被害を受けた方の迅速な救済を図ることを目的としており、適用される国から給付金として支援されます。

しかし、ミノキシジルの内服薬は日本国内で初認・認可されていないため重篤な副作用になっても救済制度の適用には至りません。

初期脱毛

ミノキシジルの服用開始から2、3週間ほどで『初期脱毛』と言われる副作用がはじまります。

この副作用は通常の副作用とは異なり、1ヶ月～2ヶ月ほどで治まり修復していく言わば「ミノキシジルの効果が出ている」症状です。

初期脱毛は、AGAの進行によって乱されたヘアサイクルがミノキシジルの効果によって正常に戻る過程で起こり得る症状であり、体の正常な反応です。

成長期に移行した髪の毛は、現在生えている古い髪の毛を押し出すことで、成長します。

その時、古い髪の毛が全体的に抜け落ちるので抜け毛が増えたと感じてしまいますが、これは初期脱毛の原因です。

薄毛が改善するはずなのに抜け毛が止まらない、と不安になる方が多いと思われますが、これはた正常な毛髪が生え変わるよう、育ってきている証拠なので、安心して服用を続けてください。

逆に不安になり、服用をやめてしまったら何の意味もありません。

ミノキシジル内服薬と外用薬の比較

通販や市販で販売されている外用薬の相場は通販などの利用も考量すると4,000円台～7,000円台前後の様です。

また、当院取り扱いのミノキシジル内服薬と他のクリニックの外用薬とも比較してみましょう

使用方法

内側から全体を作用する内服薬か、外側から直部だけに作用するか。

一見すると、どちらも患部に発毛効果がみられるものとして、違いがないように思えますが、これが内服薬の発毛効果が高く、外用薬に発毛効果が見られにくい最大点です。

肝臓で代謝される内服薬の効果は発毛効果が大いに見込めますが、外側から浸透する外用薬では患部に浸透してから作用効果が現れるまで時間を要します。

含有量

有効成分の含有量は効果の「強さ」を示す大きな点です。

日本国内で認められている外用薬の最大は5%に対し、クリニックなどで取り扱う内服薬タイプは『10%』です。

作用効果の高い内服薬が外用薬の倍の含有量となるので、発毛効果が大いに期待できるのは、
一目瞭然です。

発毛がみられるまでの期間

AGA治療は、どちらを利用されても一生涯必要となります。

発毛がみられる期間というのは、治療をされる方にとってとても気になる点ではないでしょうか？

外用薬の使用の場合、個人差はありますが、効果が目視できるまでに4週以上と言われています。

満足する発毛まで、1年以上を要すると感じる方が殆どのようです。

内服薬を使用されている方の大半は、3ヶ月～半年、で効果を感じると言われています。

1年以上利用された方の約8割りが、発毛を実感できているというデータもあります。

入手方法の理由やメリット

ミノキシジルの内服薬は、医師の処方がないと手に入れる事ができません。
国内での通販発送は薬機法で禁止されています。

個人輸入であれば処方箋無しで購入する事ができます。

では、オンライン処方と個人輸入を比較してみましょう。

以上の事から、オンライン処方であれば安全な医薬品が翌日に届きます。

個人輸入ですと、診察不要の処方箋無しですが、海外からになり一カ月ほどかかってしまう場合があり、しかも偽物が送られてくる危険性があります。
値段は安く済みますが、全て自己責任という覚悟で利用しなければいけません。

オンライン処方なら診察があるため、ご自身に合ったお薬を処方してもらえます。

ミノキシジルが国内通販で購入できない理由

ミノキシジル内服薬は、処方箋が必要な医薬品であるため、薬機法(旧：薬事法)により
国内での通販は禁止されています。

病院、クリニックのオンライン診療は、医師の診察が受けられるので、処方薬の購入ができます。

個人輸入代行の場合は、薬剤は海外からの発送になります。
自ら薬剤を輸入し自己責任で薬剤を使用することは認められていますが、到着までに時間がかかることや、万が一破損した状態で届いた時などに保証がありません。

このように、自己責任である個人輸入代行でミノキシジルを購入することは、さまざまなリスクが付きまとうため推奨できません。

前川クリニックでのオンライン診療の場合は、専門医による診療をオンラインで受けることができるので安心・安全且つ、最短即日発送で迅速な対応が可能となっております。