ステンドラとは？効果・副作用・他ED治療薬との比較も【アバナフィルを医師が徹底解説】

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ステンドラ（アバナフィル）とは

ステンドラ（Stendra）は、アメリカの製薬会社VIVUSが開発したPDE5阻害薬です。
有効成分はアバナフィル（Avanafil）で、これまでの3大ED治療薬（バイアグラ・レビトラ・シアリス）のメリットを兼ね備えた第4世代のED治療薬です。
現在はアメリカ、韓国、ヨーロッパ諸国などで承認・販売されており、即効性や副作用の少なさが評価されています。

ステンドラの承認状況

日本でステンドラは承認されている？

ステンドラは2025年現在、日本国内では未承認の医薬品です。
有効成分である「アバナフィル」は、もともと日本の田辺三菱製薬が創製した成分ですが、日本国内では製造・販売の承認は取得されていません。
そのため国内で正規の先発医薬品として処方・販売されることはなく、医療用医薬品のためドラッグストアや薬局で購入することも不可です。
ただし個人輸入代行やオンライン診療などを通じて、アバナフィルを入手する方法はあります。

海外でのステンドラの使用状況

アバナフィルは元々、日本の田辺三菱製薬株式会社が2001年に創製した化合物です。
アジアの一部地域を除くグローバル市場において、アメリカのVIVUS社に対しアバナフィルの開発および販売権を許諾しています。
これによりアメリカでは「Stendra」の製品名で2012年4月27日にFDA（米国食品医薬品局）より承認されました。
その後、2013年にはイタリアの大手製薬会社Menarini（メナリーニ）とパートナーシップを締結。ヨーロッパにおいても2013年に欧州医薬品庁（EMA）を通じて承認申請を行い、「Spedra（スペドラ）」という商品名で、イギリス・ドイツ・フランスを含む多くの国で認可・販売されています。

一方、韓国ではVIVUS社から導出されたJW Pharmaceutical(JW ファーマ)がED治療薬として開発、2011年10月より「Zepeed」を販売を開始しています。

ステンドラの形状と種類

ステンドラの処方価格

一般名	類似薬剤名	1錠の価格
海外製ステンドラ (ジェネリック)		100mg：1,870円

ステンドラは現在日本製の製品は流通しておりません。
当院では品質面でも安心できる製品を正規ルートで取り扱っており、より経済的な海外製ジェネリック（後発薬）を推奨しております。

ステンドラ以外の主なED治療薬処方価格

先発薬名	薬剤名	1錠の価格
バイアグラ	シルデナフィル錠	25mg：1,320円 50mg：1,430円
レビトラ	バルデナフィル錠	20mg：1,980円
シアリス	タダラフィル錠	20mg：1,540円
ザイデナ	ザイデナジェネリック	100mg：1,870円

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ステンドラの効果

ステンドラ（有効成分：アバナフィル）は陰茎の血管を拡張し、海綿体への血流を促進することで勃起をサポートするED治療薬です。
ただし性的刺激が加わってはじめて効果が発揮されるため、服用するだけで自然と勃起が起こることはありません。
アバナフィルはPDE5阻害薬の中でも新しい成分で、これまでED治療薬（バイアグラ・レビトラ・シアリス）のいいとこ取りをしたような特性を持つ点が特徴です。

他のED治療薬とステンドラとの違い

ステンドラは他のED治療薬と比べると、即効性と持続時間のバランスに優れており、使いやすい治療薬の一つです。

即効性：15分～30分で効果があらわれる

ステンドラはED治療薬の中でも早く効果が出やすいのが特徴です。
個人差はありますが、服用後およそ15～30分で効果があらわれます。
これは即効性に優れるレビトラと並ぶスピードであり、性行為直前の服用でもタイミングを合わせやすいのが利点です。

持続時間：最大8時間

ステンドラの効果はおよそ6～8時間持続します。 これはシアリス（約24～36時間）程長くはないですが、バイアグラより2時間ほど長く、ED治療薬の中でも中間の持続時間です。

食事の影響：比較的少ない

ステンドラはバイアグラなどに比べると食事の影響を受けにくいとされております。軽食後でも一定の効果が得られますが、高脂肪食や乳製品を含む食事の直後はうまく吸収できないことがあります。
確実に効果を得るには、空腹時または食後2時間以上空けての服用が推奨されます。

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ステンドラの副作用について

ステンドラは比較的新しいED治療薬として、即効性と使いやすさが評価されています。しかし全ての医薬品と同様に、副作用が全くないわけではありません。
ステンドラの副作用の種類や発現率、重篤な副作用、服用時に注意すべきポイントについて臨床試験データなどを元に解説しております。

主な副作用と発現率

ステンドラの主な副作用は頭痛・フラッシング※・鼻づまりなどです。
以下は海外臨床試験にてステンドラ使用時に報告された、頻度2%以上の副作用となっています。

これらの副作用は一般に軽度～中等度で、ほとんどが一過性で数時間以内に自然軽快します。
※フラッシングとは飲酒後のような諸症状、ほてり、動悸などを指します。

重篤な副作用のリスク

ステンドラを服用した際に以下のような重篤な副作用のリスクもあることを知っておくことも大切です。

バイアグラやシアリス等との副作用比較

ステンドラはED治療薬として有名なバイアグラ、シアリスなどと同様にPDE5阻害薬に分類されます。
そのため作用機序が類似しており、副作用にも共通点がありますが、ステンドラは比較的副作用の発現率が低めである点が特徴です。

フラッシングや鼻づまりの副作用少なさはシアリスに及びませんが、頭痛や消化不良という副作用についてはステンドラが比較的少ないということが分かります。

ステンドラの禁忌・併用注意

ステンドラは比較的新しいED治療薬として登場し、安全性も高いですが全ての人が服用できるとは限りません。
ステンドラを安全に服用するために禁忌事項、併用に注意が必要な薬剤について詳しく説明いたします。

ステンドラの禁忌と注意すべき人

禁忌対象

以下に該当する方はステンドラを服用出来ませんのでご注意ください。

服用に注意が必要な方

以下に該当する方は服用できるか慎重に判断する必要があります。

併用禁忌薬・相互作用の注意

ステンドラは特定の薬剤と併用すると血圧の急激な低下や重篤な副作用が引き起こされる可能性があります。
以下の内容を確認し、服用中の薬がある場合は必ずご相談ください。

ステンドラの服用方法

ステンドラを安全かつ効果的に使用するためには、適切なタイミングと用量を守ることが重要です。以下の内容を参考に、医師の指導のもと服用しましょう。

基本の服用タイミングと用量

ステンドラは性行為の前に1日1回服用します。服用間隔や用量は、効果と副作用のバランスを考慮して調整されます。

自己判断での増量は注意

有効成分量が多ければ多いほど効果が強まる可能性はありますが、同時に副作用のリスクも高まります。
そのため効果を実感できる最低用量での服用が推奨されます。

服用時の注意点

ステンドラと食事との関係

ステンドラは空腹時の服用が最も効果的とされていますが、他のED治療薬（バイアグラやレビトラなど）と比較すると食事の影響を受けにくい特徴があります。
ただし、効果を最大限得るためには空腹時の服用が理想ということを覚えておきましょう。

アルコールと併用リスク

ステンドラは少量の飲酒であれば大きな影響は受けにくいですが、多量のアルコール摂取は避ける必要があります。
これはPDE5阻害薬（ステンドラなど）が血管拡張作用があると同時に、アルコールも同様の作用があります。
ED治療薬とアルコールを併用することにより血圧低下作用が増強することがあるため、立ちくらみや頭痛、めまいなどの症状が出るリスクが高まります。

💡安全に使用するためには飲酒は控えめか、適量を心がけましょう。

Both alcohol and PDE5 inhibitors, including STENDRA, act as vasodilators. When vasodilators are taken in combination, blood pressure-lowering effects of each individual compound may be increased. Substantial consumption of alcohol (e.g., greater than 3 units) in combination with STENDRA can increase the potential for orthostatic signs and symptoms, including increase in heart rate, decrease in standing blood pressure, dizziness, and headache
アルコールとPDE5阻害薬（ステンドラを含む）はどちらも血管拡張剤として作用します。血管拡張薬を併用すると、それぞれの化合物の血圧降下作用が増強される可能性があります。ステンドラと併用して大量のアルコール（例えば3単位以上）を摂取すると、心拍数の増加、起立時血圧の低下、めまい、頭痛などの起立性徴候および症状が発現する可能性が高まります

dailymed:STENDRA- avanafil tablet
National Library of Medicine

※3単位とは 約60gの純アルコール摂取量 → ビール中瓶約2本、日本酒2合、ワイン2杯以上などが目安
1単位 = 20g前後の純アルコールを含む酒類の量

他ED治療薬との併用は不可

ステンドラはPDE阻害薬に分類されており、同系統のED治療薬との併用は禁忌です。複数のED治療薬を同時に服用すると…

上記のような危険性があるため、ステンドラを服用した場合、24時間以内に他のED治療薬を使用してはいけません。

ステンドラの作用機序

ステンドラはPDE5阻害薬に分類され、勃起不全（ED）を改善するために開発された経口治療薬です。
PDE5阻害薬は性的刺激によるNO（一酸化窒素）の放出が無ければ効果を発揮しません。ステンドラの効果を感じるには性的な興奮があることが前提となります。

ED改善への作用メカニズム

勃起の維持にはcGMPの持続が不可欠ですが、EDになるとPDE5という酵素がcGMPを分解してしまい勃起ができなくなります。
ステンドラの有効成分アバナフィルはPDE5の働きを選択的に阻害することで、平滑筋の弛緩状態を維持。これにより勃起機能をサポートし、勃起不全（ED）の改善に繋がります。

ステンドラの入手方法

ステンドラは先述した通り、現時点で日本国内では未承認のED治療薬です。
しかしながら副作用もシアリスに次ぐ少なさで、即効性と適度な持続時間も兼ね備えているため、従来のバイアグラやレビトラが合わなかった方にも選ばれやすい治療薬といえます。

日本の医療機関でステンドラを取り扱っているところは限られており、入手にはいくつかのルートを理解しておく必要があります。

個人輸入や非正規ルートでは偽薬や健康被害のリスクも否定できません。
そのためステンドラを最も安全に入手する方法はオンライン診療を通じた購入をおすすめします。
前川クリニックではステンドラをはじめとした、アジア人向けに開発されたザイデナなど海外で承認されているED治療薬の処方を行っています。
信頼できるルートで輸入を行い、医師の診察の上で安全・安心にステンドラをご利用いただけますので、気になっている方は是非一度ご相談ください。
以下の記事にてステンドラと通販について詳しく解説しています。

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ステンドラのよくある質問