早漏防止薬【経口薬・スプレー・軟膏】のメリット・デメリットを比較

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前川クリニックで取り扱いの早漏改善薬は、プリリジー(ダポキセチン)のジェネリック薬になりますが、早漏防止になる薬(内服・外用薬)は多様にございます。
飲むタイプの経口薬、陰部に直接かけるスプレータイプ、陰部に直接塗る軟膏(クリーム)タイプそれぞれの特徴などを分類してご説明いたします。

経口型早漏防止薬

プリリジー(ダポキセチン)

当院は、こちらの経口型早漏防止薬のジェネリックを取り扱っています。
『世界初の経口型の早漏改善薬』として、2009年に開発され、世界50ヶ国で販売・承認されていますが、日本では未承認薬となるため、公的医療保険の適用外となり、使用する場合は患者様の自己負担となります。
もともと抗うつ剤として利用されていたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で、脳内で分泌される神経伝達物質のセロトニンが減少することを防ぎ、射精するまでの時間を遅らせる効果があります。

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ダポキセチンの効果とは

プリリジーの特徴

使用回数
1回/1錠
内容量
1錠
価格(費用)
1,500円~3,000円台

メリット

経口型早漏防止薬のメリット

現在、早漏防止の効果を得られる各医薬品のなかで、この経口型がもっとも用いられやすく、長時間効果を得られ、何よりも外用薬のように陰茎に直接塗ってベタベタしたり、拭き取るなどの手間がなく利便性に特化しています。
また、EDを発症されている50代前後の男性はEDではない男性と比べると早漏になりやすいと言われます。
このEDの治療に用いられるPOE5阻害薬とダポキセチンは併用して服用できるのでとても大きなメリットといえます。

デメリット

経口型早漏防止薬のデメリット

日本では未承認薬のため保険適用外で全て自己負担となります。
また、経口薬は『未承認の処方薬』なので、医師が処方のため厚生労働省の許可を得て個人的に輸入している病院または、クリニックのみ入手が可能です。
病院・クリニック以外で入手する場合、個人輸入代行を利用するほかありませんが、その場合偽薬の危険性があるため、当院ではお勧めいたしません。

スプレータイプ

リドカイン

リドカインは、手術時の麻酔薬にも利用される成分で、早漏に用いるスプレータイプはクリニックで処方されます。
リドカインを主成分としたスプレータイプは「医療用医薬品」に分類されるため、通販や市販購入することはできません。
購入先は、病院・クリニック・個人輸入代行のみとなります。
有名なところでは『VPMAXスプレー』という商品が多く処方・購入されています。

スプレータイプではない形式のもので成分、または成分量などが異なる類似商品がAmazonなどの通販で購入することができます。
また、町の薬局などでは、OTC(オーバー・ザ・カウンター)と言われる薬剤師のいるドラッグストアなどで購入できるフェミニーナ軟膏(女性用陰部のかゆみ止め)・メンソレータム軟膏(肌のかゆみ止め)・ボラギノール(痔の痛み止め)など身近なものにも、リドカイン成分は含有されていますが、残念ながら男性の早漏用の商品として販売はされていません。
通販も薬局もあくまで類似商品ですので処方されるリドカイン成分の物とは異なります。

スプレータイプなので患部(陰部)に直接吹きかけます。
効果は吹きかけてから約30分~1時間継続されます。(商品によって異なります)

スプレータイプの特徴【VPMAX】

使用回数
2プッシュ~3プッシュ/約10回~15回使用
内容量
10ml
価格(費用)
3,500円~5,000円

メリット

早漏防止薬スプレータイプのメリット

リドカインのスプレータイプはダポキセチン同様、医師の処方が不可欠ですが、このリドカインを含有した、もしくは類似した商品が多数あり、それらは通販や薬局など入手方法がいくつもあるため、手に入れやすい環境にあります。
価格はダポキセチンとさほど変わりませんが、ダポキセチン1錠に対し、スプレータイプは1本で約10~15回に渡って使用することができ、効果は噴射後すぐに現れます。
類似品に限っては、成分量が少ないなどの理由から安価に購入ができるので、軽度の早漏症状の方が手始めとして購入しやすいようです。

デメリット

早漏防止薬スプレータイプのデメリット

用量もさほど多くなく、コンパクトな形状になっていますが、ポケットに入れて持ち運ぶには少々、嵩張(かさば)ります。
スプレーを直接患部(陰部)に吹きかけるので、拭き取らない、または拭き残しの状態で、オーラルセックスをすると、パートナーが苦みを感じ口内が麻痺してしまうという煩わしさがあります。
効果時間は約30~60分と経口タイプと比較すれば、時間がタイトなため、タイミングを間違えると再度吹きかけなくてはならない点があります。
即効性があるので問題はありませんが、吹きかけた直後で、パートナーの陰部に触れてしまうと相手の陰部も麻痺してしまう場合があります。
こちらもダポキセチン同様、個人輸入で処方薬に値するリドカインのh送品を購入できますが、偽薬の危険性があるので注意が必要です。

軟膏(クリームタイプ)

トノスなど

第一類医薬品でクリーム状の早漏防止薬があります。
数多くの製薬会社から発売されていますが、大東製薬工業株式会社から男性ホルモン軟膏剤『トノス』があります。
その他楽天、Amazonなどでも早漏防止のクリーム薬の購入ができます。
使い方はスプレータイプと同様、患部(陰部)に直接塗布しますが即効性はないので性行為の20~30分前に塗布する必要があります。

トノスの特徴

使用回数
0.1g/20回~30回使用
内容量
3g前後
価格(費用)
3,500円~5,000円

メリット

早漏防止薬トノスのメリット

メリットの点についてはスプレータイプとほぼ同等といえます。
即効性はないものの、手始めとして試されてみるには十分な医薬品です。
1度に使用する量も少ないため、使用回数はスプレータイプよりも多く使用できます。

デメリット

早漏防止薬トノスのデメリット

患部(陰茎)に直接塗布するので、デメリットの点もスプレータイプとさほど大きな差はありませんが、塗布した患部は約20~30分間そのままにして、時間経過後洗い流さなくてはならないので、かなりの手間と面倒な点が挙げられます。
この手間を怠ると、オーラルセックス時にパートナーの口内に苦みを感じたり、陰部に付着することで相手にも麻痺効果が現れてしまいます。

お互いをよく知り、長く連れ添っているパートナー同士なら理解し、受け入れてくれるはずでしょう。
しかし、この手間を考量すると、性行為前の雰囲気作りや人によっては、利便性の悪さから躊躇してしまい使用に至らない場合などが考えられます。
使用前にシチュエーションなどをよく考えて購入しましょう。

症状や用途に合わせて使用

早漏と一言で言ってもその症状の大きさは人それぞれで、用いる治療薬やその成分量も異なります。
例えば当院取り扱いのダポキセチンは、30mgと60mgがありますが、軽度の早漏患者様が60mgを利用した時、成分量が多く、効果が強すぎてしまい、射精ができない場合などが考えられます。
スプレータイプや軟膏タイプでも同じがいえます。
スプレー、軟膏(クリーム)の含有量は決められていますが、大量に塗布してしまうことで射精できない可能性が考えられます。