早漏防止薬の種類とメリット・デメリットを比較【市販薬・内服薬・外用薬】

早漏(そうろう)は男性にとって非常にデリケートな問題であるためなかなか周りに相談しにくいものです。早漏の原因は精神的な緊張から、神経の過敏さ、加齢など多岐にわたります。
現在では様々なタイプの早漏防止薬が存在し、症状やライフスタイルに合わせた選択をすることができます。
本記事では当クリニックでも取り扱っている※プリリジー(ダポキセチン)を中心に、スプレー、軟膏タイプなど各種早漏防止薬について、その特徴・利点・注意点を医師監修のもと解説します。
※取り扱いはジェネリックのみ

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各種早漏防止薬の比較

早漏防止薬にはいくつかの種類がありますが、それぞれに「入手方法」「成分の特性」「即効性」「使いやすさ」など異なる特徴があります。
まずは代表的な薬を簡単に比較して、自分に合った選択肢を見つけるための参考にしてみてください。

商品例 タイプ 成分 薬局 即効性 購入場所 メリット デメリット
プリリジー 経口薬 ダポキセチン ・クリニックなど医療機関
オンライン診療
・個人輸入(海外通販)
効果持続時間長い
感度が低下しない
利便性良い
未承認薬のため保険適用外
VPMAX
スプレー
局所麻酔スプレー リドカイン ・クリニックなど医療機関
オンライン診療
・個人輸入(海外通販)
即効性がある 保険適用外
拭き取りが必要
トノス 軟膏 局所麻痺剤/テストステロン ・ドラッグストア/薬局
・ネット通販(一部)
薬局で、すぐに購入できる 洗い流す必要がある

経口型早漏防止薬

プリリジー(ダポキセチン)

当院は、こちらの経口型早漏防止薬のジェネリック(ポゼット)を取り扱っています。
『世界初の経口型の早漏改善薬』として、2009年に開発され、世界50ヶ国で販売・承認されていますが、日本では未承認薬となるため、公的医療保険の適用外となり、使用する場合は患者様の自己負担となります。
もともと抗うつ剤として利用されていたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で、脳内で分泌される神経伝達物質のセロトニンが減少することを防ぎ、射精するまでの時間を遅らせる効果があります。

使用回数
1回/1錠
内容量
1錠
価格(費用)
1,500円~3,000円台

プリリジーはこんな人に向いています

  • 比較的健康で、他の薬をあまり使っていない方
  • 必要な時だけ服用し、しっかり効果を得たい方
  • 感度を低下させることなく行為を楽しみたい方
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ダポキセチンの効果とは

メリット

経口型早漏防止薬のメリット

・長時間効果が得られる
・陰茎がべたべたしたりせず、洗い流すなどの手間がない
・ED治療薬と併用できる

デメリット

経口型早漏防止薬のデメリット

・日本で未承認のため保険適用外/自由診療
・副作用が稀に出ることがある
・外用薬に比べ即効性がない

スプレータイプ

リドカイン

リドカインは局所麻酔の一種で、ペニスや亀頭などにスプレーすることで一時的に感覚を鈍らせ、感じすぎる刺激を減らす目的で使用されます。

スプレータイプで性交前に患部(陰部)に直接吹きかけます。
効果は吹きかけてから約30分~1時間継続されます。(商品によって若干異なります)

使用回数
2プッシュ~3プッシュ/約10回~15回使用
内容量
10ml
価格(費用)
3,500円~5,000円

リドカインを主成分としたスプレータイプは「医療用医薬品」に分類されるため、通販や市販購入することはできません。
購入先は、病院・クリニック・個人輸入代行のみとなります。
有名なところでは『VPMAXスプレー』という商品が多く処方・購入されています。

スプレータイプではない形式のもので成分、または成分量などが異なる類似商品がAmazonなどの通販で購入することができます。
また、町の薬局などでは、OTC(オーバー・ザ・カウンター)と言われる薬剤師のいるドラッグストアなどで購入できるフェミニーナ軟膏(女性用陰部のかゆみ止め)・メンソレータム軟膏(肌のかゆみ止め)・ボラギノール(痔の痛み止め)など身近なものにも、リドカイン成分は含有されていますが、残念ながら男性の早漏用の商品として販売はされていません。
通販も薬局もあくまで類似商品ですので処方されるリドカイン成分の物とは異なります。

リドカインはこんな方に向いています

  • 飲み薬に抵抗がある方
  • 内服薬の副作用が気になる方
  • 早漏の原因が感度で局所的に抑えたい方

メリット

早漏防止薬スプレータイプのメリット

・局所的に作用するため、副作用などの全身への影響が少ない
・即効性がある

デメリット

早漏防止薬スプレータイプのデメリット

・使用後にしっかり洗い流さないとパートナー側にも麻酔効果が及ぶ可能性がある
・効果が強すぎると感度が下がってしまう
・経口薬に比べ持続時間は短い
・日本で未承認のため保険適用外/自由診療

軟膏(クリームタイプ)

トノス®

男性ホルモン軟膏剤 トノス® 引用画像
大東製薬工業 男性ホルモン軟膏剤 トノス® 引用画像

トノスは大東製薬工業が製造・販売する第1類医薬品の外用軟膏です。
局所麻痺剤テストステロンという男性ホルモンを配合しており、二つのアプローチから射精遅延・ホルモン分泌不足による障害の改善を促します。
日本国内で薬局や一部通販で購入出来る数少ない早漏防止薬です。
第1類医薬品のため取り扱い薬局にて薬剤師からの対面説明、もしくは薬剤師対応をしている通販サイトでの購入となります。

トノスは直接患部に塗りおよそ20~30分後に効果があらわれてきます。麻痺感が出てきてからは塗った薬剤を石鹸などで洗い流す必要があります。

使用回数
0.1g/20回~30回使用
内容量
3g前後
価格(費用)
メーカー小売希望価格:4,546円(税別)

トノスはこんな方に向いています

  • 医薬品として日本での信頼性を重視したい方
  • 局所に直接効かせたい方
  • 軽~中程度の早漏で自分でケアしたいと考えている方

メリット

早漏防止薬トノスのメリット

・局所麻酔 + 男性ホルモンという多角的アプローチ
・日本国内で正規に販売されており安全性が高い
・医師の診断が不要

デメリット

早漏防止薬トノスのデメリット

・使用量を誤ると効果が強すぎて、逆に勃起しにくくなる可能性も
・価格が高め(3gで約5000円)
・塗布後に洗い流すという手順がある
・塗布したものが残っているとパートナーへ影響する可能性がある

症状や用途に合わせて使用

早漏と一言で言ってもその症状の大きさは人それぞれで、用いる治療薬やその成分量も異なります。
例えば当院取り扱いのダポキセチンは、30mgと60mgがありますが、軽度の早漏患者様が60mgを利用した時、成分量が多く、効果が強すぎてしまい、射精ができない場合などが考えられます。
スプレータイプや軟膏タイプでも同じがいえます。
スプレー、軟膏(クリーム)の含有量は決められていますが、大量に塗布してしまうことで射精できない可能性が考えられます。

早漏防止薬についてよくある質問

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早漏防止薬のおすすめはどれですか?

A

早漏の原因は多岐にあるため、その原因によって適した薬は異なります。
当クリニックは本気で早漏を改善したい方へのダポキセチン(プリリジージェネリック)処方を行っております。
早漏に根本からアプローチしたいなら、まずはダポキセチンを試すのが王道です。その他の選択肢ももちろんありますが、気になる方は是非お気軽にご相談ください。

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市販薬と処方薬では効果に違いがありますか?

A

はい、効果には大きな差があります。
特に有効成分ダポキセチン(プリリジー)は日本では未承認ではありますが、早漏治療薬として海外では多くの国で認可されている処方薬です。臨床試験でも射精までの時間を平均2〜3倍延長することが確認されており、本格的な治療を目指す方には第一選択肢といえます。
一方、市販薬(スプレーや軟膏タイプ)は感度を一時的に抑える対症療法であったり、男性ホルモンからアプローチするものがあったりします。

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医師の処方なしで買える早漏防止薬はありますか?

A

はい、処方なしで購入できる製品もあります。
第一類医薬品に分類されている早漏治療薬のトノスは国内で薬局・一部通販で購入可能です。(薬剤師からの説明が必要)
早漏防止薬のプリリジーやリドカインを含む早漏防止用スプレーはオンライン診療やクリニック処方以外では個人輸入代行を通じて処方箋無しでの購入が可能です。

※海外製品の購入には、信頼できる個人輸入代行業者を選ぶことが重要です。また、副作用や体調への影響が心配な方は、医師に相談の上ご利用ください。