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フリウェルULDとヤーズを比較|どっちが自分に合う?特徴や副作用を解説

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低用量ピルを検討しているとき、フリウェルULDとヤーズの違いが気になる方は多いのではないでしょうか。

どちらも月経困難症などの治療に用いられるLEP製剤ですが、含まれる黄体ホルモンの種類や服用方法に違いがあります。

この記事では、両薬剤の成分・特徴・使い方などを医学的な観点から整理しています。ピル選びで迷っている方が、医師への相談前の参考情報として活用していただけたら幸いです。

フリウェルULDとヤーズの基本的な特徴

フリウェルULDとヤーズは、いずれも月経困難症などの治療で処方されるLEP製剤です。それぞれ含有する成分や服用スケジュール、保険適用の有無などいくつかの違いがあります。

まずそれぞれの基本情報を整理します。

比較項目 フリウェルULD ヤーズ
有効成分 ノルエチステロン 1mg
エチニルエストラジオール 0.02mg
ドロスピレノン 3mg
エチニルエストラジオール 0.02mg
期待される特徴 月経困難症の症状改善 月経困難症の症状改善
むくみ・皮脂分泌への影響が報告されている※
保険適用 〇(月経困難症など) 〇(月経困難症など)
服用方法 21錠タイプ 24錠(実薬)+4錠(プラセボ)
こんな方に ✔ 使用実績を重視したい方 ✔ むくみや皮脂への影響も考慮したい方

フリウェルULD

フリウェルULDは、エチニルエストラジオール0.02mg(合成エストロゲン)とノルエチステロン1mg(合成プロゲストゲン)を有効成分とする超低用量LEP製剤です。エストロゲン量が少なく抑えられていることが特徴で、「ULD」はUltra Low Dose(超低用量)を意味します。

21錠すべてが有効成分を含む製剤であり、長年使用されてきたノルエチステロンを配合していることが特徴です。

ヤーズ

ヤーズは、エチニルエストラジオールとドロスピレノンを有効成分とする超低用量ピルです。
ドロスピレノンは黄体ホルモン(プロゲスチン)の一種で、男性ホルモンの働きを抑える作用(抗アンドロゲン作用)を持つことが特徴です。この薬理作用については、皮脂分泌やニキビとの関連性が海外を含めて研究されています。ただし、月経困難症などの適応疾患に対して使用される医薬品であり、ニキビ治療や美容目的での使用は保険適応外です。

服用スケジュールは28日間連続服用(24日間の有効錠+4日間のプラセボ錠)という構成をとっています。

どちらも月経困難症の治療を目的とした場合には、保険診療で処方されます。

どちらのピルが自分に向いているかは、既往症・生活スタイル・副作用リスクなどを踏まえた医師の判断が必要です。自己判断での選択は避け、必ず医師・専門家に相談することをおすすめします。

フリウェルULDとヤーズの成分の違いを比較

フリウェルULDとヤーズの最も大きな違いのひとつが、含有するプロゲストゲン(黄体ホルモン)の種類です。この違いが、副作用のあらわれ方や体質との相性に関係することがあります。

フリウェルULDとヤーズのプロゲストゲン(ノルエチステロン・ドロスピレノン)の違いを比較したイラスト

ノルエチステロン(フリウェルULD)

ノルエチステロンは長年の使用実績があるプロゲストゲンで、月経困難症などの治療に広く使用されています。

一方、ヤーズに含まれるドロスピレノンと比べると、ノルエチステロンは抗アンドロゲン作用はほとんどないためニキビや皮脂への影響は限定的と考えられています。

ドロスピレノン(ヤーズ)

ドロスピレノンは比較的新しいプロゲストゲンで、抗アンドロゲン作用と抗ミネラルコルチコイド作用(水分貯留を抑える働き)を持つとされています。そのため、体内の水分貯留を抑える作用があり、むくみを感じにくくなる可能性が報告されています。

また、抗アンドロゲン作用により皮脂分泌を抑える働きがあり、ニキビ症状の改善が期待できることが報告されています。ただし、日本ではニキビ治療を目的とした適応はありません。

一方、ドロスピレノンには血清カリウム値を上昇させる可能性があります。腎機能障害のある方や、高カリウム血症を起こしやすい方、一部の降圧薬(ACE阻害薬・ARBなど)やカリウム保持性利尿薬を服用している方では慎重な判断が必要です。服用中の薬がある場合は、必ず医師へ伝えましょう。

参考文献・参考リンク

下記の情報を参考に記述しています。

  • PubMed(PMID: 17303489) The oral contraceptive containing 30 microg of ethinylestradiol plus 3 mg of drospirenone is able to antagonize the increase of extracellular water occurring in healthy young women during the luteal phase of the menstrual cycle: an observational study. Contraception. 2007 Mar;
  • PubMed(PMID: 18342647) Koltun W, Lucky AW, Thiboutot D, Niknian M, Sampson-Landers C, Korner P, Marr J. Efficacy and safety of 3 mg drospirenone/20 mcg ethinylestradiol oral contraceptive administered in 24/4 regimen in the treatment of acne vulgaris: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Contraception. 2008 Apr;

フリウェルULDとヤーズは、どちらも月経困難症の治療に用いられる超低用量LEP製剤ですが、含有するプロゲストゲンの種類が異なります。

そのため、期待される効果や副作用の傾向、適している方にも違いがあります。どちらが優れているというわけではなく、症状や体質に応じて医師が適切な薬剤を選択することが大切です。

フリウェルULDとヤーズの飲み方・服用スケジュールの違い

フリウェルULDとヤーズでは、服用の仕方に違いがあります。

ピルを正しく服用するためには、各薬剤の服用スケジュールを正確に理解することが重要です。

フリウェルULDとヤーズの服用スケジュール比較。21日間服用+7日間休薬と、24日間実薬+4日間プラセボの違いを図解。

フリウェルULDの服用スケジュール

フリウェルULDは、1日1錠を21日間連続で服用し、その後7日間休薬する方法が基本です。休薬期間が終了したら、出血の有無にかかわらず次のシートの服用を開始します。

飲み忘れを防ぐために毎日同じ時間に服用することが推奨されます。月経(消退出血)は服用継続中に起こることがありますが、来ない場合もあります。
この点については個人差があり、医師に事前に説明を受けておくと安心です。

ヤーズの服用スケジュール

ヤーズは28錠シートのうち、24錠が有効成分入りの錠剤、残り4錠がプラセボ(偽薬・成分なし)という構成になっています。24日間服用し、続く4日間はプラセボを服用します。

プラセボ服用期間中に月経様出血(消退出血)が起こることが多く、28日周期のリズムを保ちやすい設計です。ただし、プラセボ錠のある日も飲み忘れないよう毎日服用することが基本です。

飲み忘れた場合の対応

どちらのピルも、飲み忘れが生じた場合の対処法が添付文書に記載されています。ただし、飲み忘れの状況(時間・枚数)によって対応が異なるため、添付文書を必ず確認し、不明な場合は処方医や薬剤師に問い合わせることをおすすめします。

服用方法に迷いがある場合や体調の変化を感じた場合は、自己判断で服用を中断したり変更したりせず、まず医師・専門家に相談することが大切です。

副作用・注意点を比較

ピルには一定の副作用リスクが伴います。フリウェルULDとヤーズに共通する副作用と、それぞれに特有の注意点について整理します。

共通して起こりうる副作用

低用量・超低用量ピル全般に共通して報告されている副作用には、以下のようなものがあります。

  • 吐き気・頭痛・乳房の張り感
  • 不正出血(特に服用開始初期)
  • 気分の変動・気分の落ち込み
  • 性欲の変化
  • 血栓症リスクの上昇(特に喫煙者・高齢者・肥満の方)

血栓症は重篤な副作用のひとつです。下肢の腫れや痛み、胸の痛み、呼吸困難などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

⚠ 血栓症を疑う症状
  • 足の腫れ・痛み(特に片側)
  • 突然の胸の痛み
  • 息苦しさ・突然の息切れ
  • 激しい頭痛や視覚異常

フリウェルULD固有の注意点

ノルエチステロンはアンドロゲン(男性ホルモン)様作用が若干あるとされており、ドロスピレノンと比べると抗アンドロゲン作用が弱くニキビや皮脂に対する影響は限定的と考えられています。使用の可否は持病や既往歴によって異なるため、医師の判断が必要です。

ヤーズ固有の注意点

ドロスピレノンは血中カリウム濃度を上昇させる可能性があるため、腎機能に問題がある方、ACE阻害薬・ARB・カリウム保持性利尿薬、カリウム製剤などを使用している方は特に注意が必要です。服用前に必ず医師へ使用中の薬をすべて伝えてください。

血栓症の既往や重度の肝機能障害など、使用できないケース(禁忌)が定められています。自分が使用できるかどうかは、既往歴や服用中の薬によって異なるため診察時に医師へ詳しく伝えることが大切です。

副作用の現れ方や適した薬剤は人によって異なります。気になる症状や不安がある場合は自己判断で服用を中止せず、医師・薬剤師へ相談しましょう。

保険適用・費用の考え方と、オンライン診療での相談

ピルの費用や保険適用については、処方目的によって大きく異なります。フリウェルULDとヤーズは、いずれも月経困難症の治療薬として保険適用が認められています。

保険適用になる場合とならない場合

月経困難症と診断された場合は保険診療として処方を受けることができ、自己負担が軽減されます。一方、避妊目的や美容目的での使用は保険適用外(自由診療)となるため、費用は全額自己負担となります。

どちらの目的で処方を受けるかによって費用が変わるため、診察時に医師に確認するようにしましょう。

オンライン診療でのピル処方について

近年は、オンライン診療でピルの処方を受けられるクリニックも増えています。自宅から受診できるため、仕事や育児で通院が難しい方、対面での受診にハードルを感じる方にとって選択肢のひとつとなっています。

ただし、オンライン診療でも保険適用・自由診療のどちらに該当するかは処方目的によって変わります。また、初回から処方可能なクリニックと、初回は対面を必要とするクリニックなど、各医療機関の方針も異なります。

また、どちらのピルが自分に向いているかは、症状・生活状況・既往症などを踏まえた医師の判断が不可欠です。どちらが良いかをあらかじめ決めて診察に臨むのではなく、医師に状況を詳しく伝えた上で処方薬を選んでもらうことが、安全で適切なピル選びにつながります。

まとめ:自分に合ったピルを選ぶために大切なこと

フリウェルULDとヤーズはいずれも月経困難症の治療に用いられるLEP製剤ですが、含有するプロゲストゲンの種類・服用スケジュール・副作用プロファイルなどに違いがあります。

フリウェルULDはノルエチステロン、ヤーズはドロスピレノンという異なる黄体ホルモン(プロゲストゲン)を含んでおり、この違いが副作用や特徴に影響します。

どちらが適しているかは、症状や体質、既往歴、服用中の薬などを総合的に評価したうえで医師が判断します。インターネット上の情報だけで自己判断するのではなく、診察を受けて自分に合った薬剤を選ぶことが大切です。

通院が難しい方は、オンライン診療を活用する方法もあります。前川クリニックでもオンライン診療に対応しておりますので、月経困難症やピルについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

参考文献・参考リンク

下記の情報を参考に記述しています。

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