レビトラジェネリックとは
レビトラジェネリックは、先発医薬品のレビトラと効果や副作用の発生率に違いはありません。
先発医薬品である「レビトラ」の特許が切れた後に販売されるレビトラは、
全てジェネリック医薬品になります。
先発医薬品のレビトラと同様の成分を使用し、同等の効果が認められた上で販売がされるため、
先発医薬品とジェネリック医薬品は同等のお薬と認知して頂いて問題ないと言えます。
レビトラジェネリックの効果
レビトラのジェネリック医薬品は、先発医薬品のレビトラと同成分「バルデナフィル」が含有されているED治療薬です。
先発医薬品のレビトラと製薬メーカーは異なるものの成分は一緒なので効果も同等です。
有効成分「バルデナフィル」は、陰茎海綿体の血管を拡張し血流を良くする効果があるため強い勃起力が期待できます。
性欲を高める効果ではなく、性的興奮や刺激に反応し勃起を起こします。
レビトラジェネリック最大の特徴は「即効性」です。
服用後、最短15分で効果を発揮するED治療薬です。ED治療薬の中では一番早い効果発現時間を持ちます。
国内外で多くの臨床試験が行われており、70~90%程で効果が有効とされています。 (症状によって異なります。)
レビトラジェネリックの見た目と種類
先発医薬品のレビトラ(製薬会社:バイエル)の見た目は、オレンジ色の円形の錠剤になります。
レビトラのジェネリック医薬品は、多くの製薬メーカーが製造しておりそれぞれ錠剤の形や色は異なります。
当クリニックで処方しているレビトラジェネリックは、円形のオレンジ色の錠剤なので、先発医薬品のレビトラにとても近い見た目です。
錠剤には成分量と薬品名の頭文字が刻印されています。
3大ED治療薬の効果発現時間ランキング
1位 | レビトラ(15~30分) |
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2位 | バイアグラ(30分~1時間) |
3位 | シアリス(1~3時間) |
レビトラジェネリックは服用後、最短15分程度で効果を感じることが出来るため、急な予定でも服用されてから性行為に臨めば、問題なく効果が発現されます。

先発医薬品薬とジェネリック医薬品の違い
処方される医薬品には、「先発医薬品」と「後発医薬品」の2種類があります。
(先発医薬品は新薬、後発医薬品はジェネリック医薬品とも呼ばれています。)
先発医薬品は最初に販売されたお薬であり、後発薬は先発医薬品の特許期限が切れた後に販売される医薬品になります。
先発薬の特許の存続期間は出願から20年です
医薬品の場合、安全性等を確保するための試験の実施や国の審査等により、最大で5年間の延長が認められています。
その間、特許権者独占的に製造販売できる権利を有することができます。
特許が切れた20年~25年後、独占販売が解禁され、他の製薬会社が同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与する製剤で、効果・効能、用法・用量が原則的に同一であり、先発医薬品と同等の臨床効果・作用が得られる医薬品である、ジェネリック医薬品の製造・販売を行います。
ジェネリック薬は、研究費用などが抑えられているため安い価格で処方することができます。
ジェネリックの効果発現まで
レビトラジェネリックは、EDの原因になるPDE-5という酵素の働きを抑え血流を良くすることにより勃起を促す効果があります。
有効成分「バルデナフィル」が水に溶けやすい性質なため、服用してから効果を発揮するまでの時間が早く、ED治療薬の中でもレビトラジェネリックは、飛びぬけた即効性があると言えます。
体質や服用状況によっても効果が現れるまでの時間は異なりますが、おおよそ15~30分以内に効果を発揮します。
また、バイアグラで効果がなかった方や糖尿病・前立腺ガンの治療後の方でも効果が見られるという結果が発表されています。
効果持続時間は、バルデナフィルの成分量によって異なります。
食後は、胃などに油膜が張られています。
レビトラジェネリックは、食事の影響を受けにくいとされていますが、厳密には700kcal以上の食事は、レビトラジェネリックの成分の吸収を阻害する可能性があります。
油膜を通過しにくく有効成分が血液中に吸収されにくいため、勃起を促す効果を発揮せずに排出されてしまう可能性があります。
油分の多い食事も成分の吸収を阻害する可能性があるため、カロリーの高い食事や揚げ物などの食事は控えて頂いた方が良いでしょう。 ※空腹時の服用は、体内への吸収が良いため「バルデナフィル」の効果を最大限に発揮します。
レビトラジェネリックの用法・用量
レビトラジェネリックは、用法・用量も先発医薬品レビトラと同様です。
通常、成人は1日1回1錠(5mg~20mg)を性行為の約1時間前に服用します。
投与間隔は24時間以上空けてください。
服用の際は、水またはぬるま湯で服用してください。
食後の服用でもある程度の効果は表れますが、空腹時に服用することをお勧めいたします。
正しい服用方法について
レビトラジェネリックは性行為の約30分前に1錠服用してください。
1日に服用出来る数は1錠までです。
連続して服用する場合は、1錠服用後、必ず24時間の間隔を空けて服用してください。
服用する際の飲料は、水又はぬるま湯で服用してください。
ジュースなどの飲料と服用をすると、成分の吸収を阻害する可能性があり、正常に効果得ることが出来なくなる可能性があるため、水又はぬるま湯で服用してください。
食後に服用したい場合
油分の少ない食事は腹6~7分目くらいまでにしてください。
2時間程で消化されるので、その後に服用すると食事後より効果を得られやすくなります。
服用時の注意点
グレープフルーツ(フラノクマリン類)との併用は、効果が過剰に現れる場合や思いもよらぬ副作用が発生する可能性があるため、グレープフルーツやグレープフルーツジュースとの併用は必ず避けてください。
※フラノクマリン類→はっさく、ブンタン、夏みかんなどを含む。
レビトラジェネリックの注意事項
レビトラジェネリックは、注意事項も先発医薬品レビトラと同じです。
併用禁忌薬と共に服用することにより重篤な副作用が出る可能性があるため十分に確認の上服用するようにして下さい。
また、レビトラジェネリックの効果がでないときは、以下のような理由が挙げられます。
性的刺激や興奮がない
ED治療薬は、陰茎の血流を増加させ勃起機能を正常化させる薬です。
視覚や聴覚、触覚で性的興奮をして、脳内伝達の働きにより陰茎を促す流れですが、感覚で性的刺激が加わらない場合、ED治療薬を服用しても勃起しない場合もあります。
※レビトラジェネリックを服用しても、性的刺激なしで勃起されることはありません。
アルコール
レビトラジェネリックを服用する際に飲酒をしても問題がないか?といった質問は多く頂きます。
実際にレビトラジェネリックを含むED治療薬を服用の際、飲酒をすることに問題はありません。
しかし、過度な飲酒はレビトラジェネリックの効果を得ることが出来ない可能性があるため、
飲み過ぎには注意しましょう。
また、飲酒の適量は個人差によるため、自身でコントロールして頂く必要があります。
飲酒は問題ないと言えますが、頭痛やむくみ、ほほが赤くなるなどの副作用が、強く発現されることも予測されるので、飲酒はされない方が望ましいでしょう。
飲酒する場合
レビトラジェネリックなどのED治療薬は、血管を拡張させる作用があるためアルコールの回りが早くなり酔いやすくなります。
少量のアルコール摂取であれば、リラックス効果もあり、ゆっくり性行為に臨むことができます。
お酒の強さは人それぞれですが、ED治療薬を服用する際は、ほろ酔い程度の飲酒にしましょう。
過度な飲酒してしまった場合
即効性の高いレビトラジェネリックは、性行為直前の服用でも十分間に合います。
なかには予め服用しておく方などもいらっしゃいます。
性行為に至るまでの間、飲酒をされる場合、その前後によって過度な飲酒を避けられます。
まず、飲酒前にレビトラジェネリックを服用されているようなら、過度な飲酒は避けられます。
飲酒中、いつもより顔が赤くなったり、顔が浮腫むのがはっきりとわかります。
なかには、頭がぼーっとすることもあります。
レビトラジェネリックの服用ができない
レビトラジェネリックは、先発薬のレビトラ同様、服用できないケースがあります。
・疾患やアレルギーを持っていることで服用が適さない場合
・服用している薬と飲み合わせが悪い併用禁忌薬
これらは、ED薬に存在するもので、内容はそれぞれ異なります。
適さない人
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤を投与中
- 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる
- 先天性のQT延長患者、クラスIA又はクラスIIIの抗不整脈薬を投与中
- 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が現在から6ヵ月以内
- 重度の肝障害のある
- 血液透析が必要な腎障害、低血圧または治療による管理がなされていない高血圧、
または安静時拡張期血圧、不安定狭心症 - リオシグアト、CYP3A4を阻害する薬剤を投与中
- 網膜色素変性症
上記、記載の方の服用はできません。
服用した場合、最悪は緊急性を要する事態へ症状が発展してしまう可能性があります。
併用禁忌薬
- 抗ウイルス薬 (HIV治療薬)
イトラコナゾール錠 - 抗不整脈薬
アミオダロン塩酸塩錠 - 慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬
アデムパス錠
塩酸アミオダロン製剤、硝酸剤、抗ウイルス薬、内服の抗真菌薬、抗不整脈薬などの医薬品を服用中に方は、レビトラジェネリックと併用して服用することができません。
重篤な副作用が現れたり、飲み合わせによっては生命に危害を及ぼすことが大いに考えられます。
詳しい併用禁忌薬については下記のリンク記事をご覧下さい。
併用禁忌薬と服用が適さない方
併用注意薬
- CYP3A4を阻害する薬剤
(マクロライド系抗生物質等、ビカルタミド) - CYP3A4を誘導する薬剤
(リファンピシン等) - カルペリチド
- α遮断薬
(テラゾシン、タムスロシン等)
併用注意薬は副作用できないわけではありません。
服用する成分量を減らすことや、飲んでいる他の医薬品を休薬したり、飲むタイミングを調節することで服用出来ることがあります。
これには担当医の指示が必要となります。決してご自分の判断で服用しないようご注意ください。
レビトラジェネリックの副作用
レビトラジェネリックの効果が現れると同時に副作用を感じる方もいます。
そのほとんどが、血管を広げる作用からくる副作用であり効果が現れた証拠でもあります。
- 顔のほてり
- 頭痛
- 動悸
- 鼻づまり
- めまい
血管拡張作用により、ほてりや頭痛など血管や血流にまつわる副作用が発生しやすいものです。
もちろんこれは、PDE-5阻害薬と言われるED治療薬すべてに考えられることで、レビトラ系の薬だけに限ったことではありません。
効果時間内に症状が治まるようであれば、ED治療薬が効いている証拠とも言えます。
上記の副作用の症状は、効果持続時間の4~6時間で収まりまるので、あまり過剰に心配されなくても問題ないと言えますが、他の症状や異常を感じた場合、副作用の症状が強く感じる場合などは、医師に相談・受診するようにしましょう。
作用機序
男性は性的刺激や性的興奮を感じると、大脳から指令が髄液を経由し勃起中枢に伝わります。
この指令から陰茎の細動脈壁からNO(一酸化窒素)が分泌され、cGMP(環状グアノシン一リン酸)と呼ばれる血管拡張物質が増加します。
このcGMP(環状グアノシン一リン酸)の作用により血管が拡張され海綿体に血液が流れ込み勃起状態になります。
一方勃起を収める物質としてホスホジエステラーゼ(PDE)があります。
EDの症状がある方は、cGMPを分解する物質「PDE-5」が多いため勃起状態を維持することができません。
レビトラジェネリックの有効成分「バルデナフィル」は、ホスホジエステラーゼ(PDE)の5型を優先的に選択し、阻害する効果があるため、勃起状態の維持を助ける効果があります。
よくある質問
レビトラジェネリックを処方してもらうためには、保険証の提示が必要となりますか。
自由診療になり保険適用外となるため保険証の提示は、必要ありません。 もちろん、「医療費のお知らせ」などの通知が無いので誰かに知られることもありません。
ジェネリックによって価格が違ますがどうしてですか?
価格が違うのはメーカーによって販売価格が違うだけになります。
レビトラジェネリックを服用し副作用の頭痛がでた場合、頭痛薬を服用しても良いのでしょうか。
レビトラジェネリックの有効成分「バルデナフィル」は全身の血管に働きかけるため、頭周辺の神経を刺激し頭痛が現れることがあります。 頭痛が起こりやすい方は、頭痛薬を一緒に服用することも可能です。 副作用の頭痛がひどい場合は成分量を減らし服用することも考えた方が良いかもしれません。