【医師監修】ザイデナ（ウデナフィル）の特徴・効果について解説

ザイデナ（Zydena）はアジア圏である韓国で初めて開発されたED治療薬です。
韓国の大手製薬会社・東亜エスティが2005年から販売を開始しました。
ザイデナの主成分はウデナフィルで、対象が韓国人で開発が進められたという背景もあり、欧米人より体形が大きくないアジア人向けに開発されたED治療薬です。
バイアグラ、レビトラ、シアリスがED治療薬の筆頭でしたが、アジアで初めて生まれたED治療薬ザイデナは第4の選択肢となりました。
現在では先発薬ザイデナは韓国だけでなく、フィリピンなどのアジア各国、ヨーロッパではロシアなど約30ヵ国に流通しています。
日本やアメリカではザイデナは承認されておらず、バイアグラほど認知度はまだ無いですが、開発された韓国国内では販売開始から2年後の2007年にバイアグラに次いで2位のシェア率を誇っています。
シアリスには即効性が無いですが、ザイデナは即効性に加え長時間の作用に特化しており、シアリスの欠点を補った薬となっています。

ザイデナの研究から開発・製造・販売は製薬会社・東亜エスティ(Dong-A ST：동아에스티)が行っています。
韓国ソウル東大門区に本社を置く東亜エスティは、1932年に創立され、現在では積極的に海外市場を開拓、海外輸出を拡大させ、事業展開を広げているグローバルな製薬会社です。

2011年に世界トップクラスの研究センターが完成、最適化された研究インフラストラクチャーによって、新薬の開発を進めています。
そんな東亜エスティが1997年から開発を乗り出し、韓国国内では18番目の新薬としてザイデナは誕生しました。

ザイデナ50㎎
見た目	特徴
	長軸：10.84mm 短軸：5.54mm 厚み：3.79mm
ザイデナ75㎎
	長軸：11.65mm 短軸：5.91mm 厚み：3.79mm
ザイデナ100㎎
	長軸：11.6mm 短軸：6.95mm 厚み：3.85mm 割線あり
ザイデナ200㎎
	長軸：15.2mm 短軸：9.4mm 厚み：5.1mm 割線あり

一般名	類似薬剤	1錠の価格
海外製ザイデナジェネリック		100mg：1,870円

ザイデナは日本では流通していないため、ジェネリックの取り扱いは海外製のみです。
当院では、LINEオンラインで24時間365日年中無休でご対応可能です。
当院では、品質に大きな違いが無いため、より安価な海外製ザイデナジェネリック(後発薬)を推奨しております。

先発薬名	薬剤名	1錠の価格
バイアグラ	シルデナフィル錠	25mg：1,320円 50mg：1,430円
レビトラ	バルデナフィル錠	20mg：1,980円
シアリス	タダラフィル錠	20mg：1,540円
ステンドラ	ステンドラジェネリック	100mg：1,870円

ザイデナは、有効成分ウデナフィルを含むED治療薬で、陰茎の血管を拡張させ、血液が海綿体に流れ込みやすくなることで、自然な勃起をサポートします。
勃起を「促す」薬であって、「無理やり起こす」ものではありません。
性的刺激がない状態では効果は発揮されませんので、自然な流れでご使用いただけます。
また、性的興奮を高めるような作用は含まれていないため、その点も安心してご利用いただけます。

服用状況に応じて有効成分の吸収時間が変動しますが、30分～60分程度で効果が現れます。
これは、他のED治療薬と比較して、効果が現れるまでの時間は平均的と言えます。

ED治療薬5種の効果が出始める時間を比較

60分～90分程度で効果のピークを迎えます。
ザイデナの効果のピークを迎える時間はシアリスよりは早いですが全体で考えると平均的に遅いと言えます。

ED治療薬5種の効果のピークを比較

時間の経過と共に緩やかに効果が低下しながら約11時間～13時間ほどザイデナの効果は持続するので、効果持続時間はシアリスより短いですが、比較的長く持続すると言えます。

ED治療薬5種の効果持続時間を比較

人は医薬品によって耐性がついてしまうことがあります。
これまで飲んでいた成分量では効果が現れなくなってしまい、成分量を増量する場合などがあります。
しかし、ザイデナにはその耐性はなく、毎日飲み続けても耐性無く飲み続けることもできます。
むしろ、毎日飲み続けるとED治療薬の作用機序により血液の流動が常にスムーズになります。

ザイデナと同様のED治療薬であるバイアグラの実際にあるデータ報告によれば、週に1錠ずつ服用した半年後、唾液中の男性ホルモン(テストステロン)の数値が高くなったことが確認されています。
つまり、ED治療薬の毎日の服用は動脈硬化を改善し、血管年齢も若返り、寿命を延ばすことに持つながると期待できます。

寿命が延びるというのは、ワシントン大学の精神医学および行動科学部門の Molly M. Shores博士の研究結果で、テストステロン値が低い場合、正常値と比較して死亡リスクが68%高くなるというデータに基づく理由から推測されます。

ザイデナを飲んだことで、いきにくい(射精しにくい)ことはありません。
先述のケースのように短時間・短期間で何回も射精することでいきにくいことはありますが、ザイデナ及びその他のED治療薬を飲んだことによる影響で「いきにくい」ことに繋がることはありません。
むしろ、陰茎が通常時よりも硬くなることで敏感になり、「いきやすい」ことは考えられます。
しかしこれは、普段の「射精頻度」によっても異なります。
普段から性行為・マスターベーションによって射精されている方と、基本的にあまり射精をされない方での感度は異なります。

ED治療薬は種類によって陰茎の硬さに相違が現れます。
ザイデナの有効成分ウデナフィルはシアリスと同等です。比較的マイルドな硬さであり、勃起時は自然な硬さであると言われています。

しかし、ED治療薬として本来の「勃起」を促す点についてはどのED治療薬にも引けを取らず、勃起の持続時間と副作用が出にくいのがザイデナの特徴です。

ザイデナ以外のED治療薬で比較されたい方は下記のページを御拝見ください。

有効成分ウデナフィルには、勃起を阻害するPDE-5（ホスホジエステラーゼ タイプ5）という酵素を阻害する効果があります。
この作用から、ザイデナを含むED治療薬は「PDE5阻害薬」とも呼ばれています。

ザイデナの作用メカニズムと勃起

勃起は脳からの信号で始まる

陰茎（ペニス）には「海綿体」と呼ばれる、細かい血管が密集したスポンジ状の組織があります。
性的刺激を受けると、脳が神経を通じて信号を送り、副交感神経からNO（一酸化窒素）が放出されます。 このNOがきっかけとなり、体内でcGMP（環状グアノシン一リン酸）「サイクリックGMP」という物質が増加。 このcGMPが海綿体の平滑筋をゆるめて血管を広げ、血液をスムーズに流し込むことで、勃起が起こります。

性的興奮がおさまると、**PDE-5（ホスホジエステラーゼ5）**という酵素がcGMPを分解しはじめます。 その結果、平滑筋が収縮し、血流が減少して勃起が終わり通常に戻ります。
このように、cGMPの量とPDE-5の働きのバランスが、勃起のON/OFFをコントロールしているのです。

EDは「PDE-5が働きすぎている」状態

陰茎海綿体内のcGMP濃度が高いと、勃起準備状態となるわけです。
反対にPDE-5が常時活発になりすぎると、cGMP濃度が減少してしまい勃起を阻害することで、ED（勃起不全）の原因となってしまうのです。
cGMPが減少しPDE-5が優位となった場合、性行為の最中や性的興奮を得ている状態ても、勃起の維持が困難になってしまいます。

そこで、ザイデナの有効成分であるウデナフィルの効果によりPDE-5の働きを抑制することで、陰茎海綿体内のcGMP濃度を上昇させます。
このウデナフィルの作用は服用後約24時間～36時間持続し、勃起のメカニズムを正常化しEDを改善します。

処方からすぐに使用せず時間が経過してしまう事もあります。
財布やバックに入れている間にPTPシートが破れてしまっていた。
ザイデナを割って服用した後、残った錠剤はどのように保管すれば良いのかなど、よく質問を頂きます。
保管方法と、いつまで安全に服用する事ができるのか詳しく解説致します。

PTPシートは、空気や湿気、紫外線などからザイデナの品質劣化を防ぎ、清潔な状態を保ち、破損を防ぐ保護シートの役目を持ちます。
PTPシートから出さず、そのまま常温で保管してください。
保管は【日光に直接当たらない場所・高温にならない場所・湿気の少ない場所】に保管してください。
この保管方法を守れば、表記されている使用期限までは安全に服用する事が可能です。

ザイデナの使用期限は、箱、又は梱包されているPTPシートに記載されています。
表記例【EXP26.10】
EXP＝expiration date 有効［使用・消費・賞味］期限という意味となります。
EXPの右側の数字は、左が西暦、右が月を表します。
つまり、表記例に記載されている【EXP26.10】と記載があった場合は、使用期限2026年10月という意味になります。
製造されてから直ぐに病院に卸され処方されるとは限らないため、残り期限には違いがあります。
通常ザイデナは処方されてから1年～5年程度持つものが多いです。

ザイデナの使用期限【PTPシートから取り出した場合】

薬が梱包されているPTPシートは、ザイデナが空気に触れて湿気や紫外線などから品質の劣化を防ぎ、清潔な状態を保ち、破損を防ぐ保護シートの役目を持っています。
PTPシートから取り出した場合、ザイデナが空気に触れたりする事で品質が劣化してしまうため、使用期限が短くなるので注意が必要です。
温度や湿気、保存状況にもよりますが、良い状態で保存できたとしても使用期限は約1年程度まで短くなります。
PTPシートから取り出した状態で保存する場合は、ピルケースに入れる。サランラップなどで包むなど、上記で説明させて頂いた通常状態の保管方法に追加して、空気になるべく触れない状態にして保管してください。
また、できるだけ早く品質が劣化する前に服用してください。

ザイデナの使用期限【割った場合】

錠剤によっては薬を割って使用する事を想定されて真ん中に割線が付いて作られている物があります。

現在韓国で流通しているザイデナ100/200㎎のみ割線の入った錠剤があります。ピルカッター等を用いて割線にそって半分にする事で使用量の調整が可能です。残りの半分はしっかりと保管してできるだけ早く品質が劣化する前に服用してください。
また、ザイデナの錠剤はコーティングによって保護されているため、割って使用した場合は、割った面から空気中の水分に触れてしまう事で通常よりも格段に劣化を早めてしまいます。この様な状態で長期保存して使用する事は推奨できません。
割らずに使用できる用量を処方してもらったり、割って使用できる事を想定されて作られた割線のあるザイデナを処方してもらうなど、医師と相談する事をおすすめ致します。

ED治療薬として日本では2022年4月1日よりバイアグラとシアリスにも条件付きで保険が適用されることになりました。

しかし、ザイデナ（ウデナフィル）は承認されておらず、現在でも保険適用外です。
以前まで、前立腺肥大症治療薬としてウデナフィルをMeiji Seika ファルマが東亜STと提携し日本国内での開発を進めていましたが2016年に開発中止を発表しました。
そんな状況もあり、日本での承認の目途もたっていません。
日本だけでなくFDAでも承認されていないためアメリカでも販売されていないED治療薬です。

ザイデナに強制的な勃起はなく、あくまで外部(視覚、嗅覚、聴覚、触覚)からの性的興奮で刺激を受けて勃起が発現します。
といっても、興奮し続けたり、射精後も勃起状態がずっと続くといったことではありません。
性的興奮や刺激がなければ所構わず勃起するようなこともありません。
服用後も通常時と同じく、性的興奮や刺激があった時、自然な勃起が促されます。

自然な勃起と表現しましたが、年相応の勃起力という意味ではありません。
効果の差に個人差はありますが、ザイデナが効いている状態をわかりやすくお伝えすると【10代の全盛期の頃を彷彿させる】でしょうか。
年齢と共に衰えている、【反応の良さ・硬さ・維持力・回復力など】が改善されます。

2004年ソウル大学病院をはじめとする韓国国内の13専門研究機関で271人の勃起不全患者を対象に実施された臨床試験で統計的に性交成功率・国際勃起機能スコア（IIEF）の改善が見られました。（ザイデナ100㎎/200㎎）
「性交が可能なほど勃起が十分に持続しましたか？」という質問に韓国国内でのザイデナ服用患者の約75.7%が可能と回答したことが確認されています。

ED治療薬を飲んでも勃起反応が起きない方は、下記の原因が考えられます。

では、ザイデナを『健康な人が飲んだ場合』と『女性が飲んだ場合』ではどうなるのでしょうか？

EDではない健康な人が飲むとどうなるのでしょうか。
結論からすれば、健康な人が飲んでも特に問題はありません。
加齢と共に徐々に勃起力は低下しますが、その事に気づいていない方や、衰えを認めたくない方は大勢います。
10代の全盛期の頃と比較し、今も変わらないという方はほとんどおられないでしょう。
ザイデナをEDではない健康な人が飲んだ場合、大半の方は加齢による衰えによる【勃起反応・硬さ・維持力・回復力】を再認識し、効果を実感することができます。

先発薬ザイデナを製薬する東亜エスティは、女性のザイデナ投与に関する治験をおこなっておりません。

本物と偽物の見分けるには、さまざまな方法があります。
偽物を見分ける方法をご紹介致します。
▼注意点
ザイデナジェネリック＝ザイデナの偽物ではありませんので、混同しないように注意しましょう。
ザイデナと同じ成分を使用し国の法律規定をクリアして、承認されている他の製薬会社が製造販売しているものがジェネリック(後発薬)となります。
色や形、商品名や成分量、他の成分と混合されたタイプなど、海外製のジェネリック正規品にはさまざまなタイプが存在しています。

ザイデナの有効成分ウデナフィルは、肺動脈性肺高血圧症、前立腺肥大症に伴う排尿障害等にも用いられます。
有効成分をウデナフィルとしたED治療薬以外の種類や製薬会社はこれまでご紹介した以外にもあります。

正規品は、錠剤タイプが50mg、75mg、100mg、200mg(すべて日本未販売)の4種類。
成分の配合量が違う物はザイデナ正規品ではありませんので、偽物と言えます。

【色】【刻印】【サイズ】【錠剤を割った状態】【溶け方】で判別も可能です。