【医師監修】バイアグラ（シルデナフィル）
効果・副作用・服用方法

バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、もともと狭心症や心筋梗塞の薬として開発されていたものでした。
当時の臨床試験の結果から副作用として陰茎の勃起がしやすくなるといった症状が現れたことから、ED治療薬の開発へと変更されました。

バイアグラ開発以前のED治療は、男性器の尿道から薬剤を直接注入するタイプや、シリコン素材の補助器具を男性器に直接埋め込むなど、ハードルの高い治療内容だったため、飲むだけでEDが治療できる夢の薬と世界中から注目され1998年にアメリカで販売が開始されました。
その後、世界のさまざまな国で販売が開始され、2012年には世界でバイアグラ売上高がピークを迎え20億ドルを上回りました。

2017年11月には、イギリスで処方箋なしの市販薬として世界で初めて認められ、バイアグラの市販が開始されました。
バイアグラは、世界で初めて開発された内服タイプのED治療薬という点でも知名度が高く、ジェネリック医薬品を含み当院でも、処方を望まれる方が多いED治療薬です。

バイアグラは、アメリカを本社に構えるPfizer(ファイザー)株式会社が開発した世界初内服タイプのED治療薬です。
1998年にアメリカのアメリカ食品医薬品局FDA(Food and Drug Administration)で認可され製造販売が開始され、日本でも異例の早さである翌年の1999年には、厚生労働省に認可され製造販売が開始されました。

ファイザーは、全世界の製薬会社の中でも、売上高上位10位以内に入る最大手の製薬会社です。
2021年12月決算の売上高は前年比95%増の812億8800万ドル（8兆9254億円）で、製薬会社世界売上高ランキング1位となっています。

この背景には、2019年新型コロナウイルスのパンデミックよりファイザー社とドイツに本社を構えるBioNTech(バイオエヌテック)社とで開発した、アメリカ発の緊急用コロナワクチンが2020年12月に承認を受けたことが大きな貢献に繋がっています。
以降、mRNA型ワクチンはアメリカや日本を始めとする世界各国で次々と導入されており、ファイザー社製のワクチンを打たれている方も多く、身近な製薬会社です。

2021年9月以降、バイアグラはファイザー社からヴィアトリス製薬に販売が移管されています。
ヴィアトリス製薬は、ファイザー社のアップジョン事業部門を分社化し、マイラン社と統合した新会社です。

バイアグラ25mg
見た目	特徴
	縦：6.8mm 横：9.3mm 厚み：3.4mm シルデナフィルクエン酸塩70.23mg （シルデナフィルとして50mg）
バイアグラ50mg
	縦：8.2mm 横：11.3mm 厚み：4.4mm シルデナフィルクエン酸塩35.12mg （シルデナフィルとして25mg）
剤形・色調
フィルムコート錠・青色
添加物
結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、乳糖水和物、酸化チタン、トリアセチン、青色2号

バイアグラODフィルム25mg
見た目	特徴
	縦：24mm 横：16mm 厚み：0.2mm シルデナフィルクエン酸塩35.12mg （シルデナフィルとして25mg）
バイアグラODフィルム50mg
	縦：32mm 横：24mm 厚み：0.2mm シルデナフィルクエン酸塩70.23mg （シルデナフィルとして50mg）
色調
うすい赤色
添加物
ロスポビドン、スクラロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポビドン、ポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー、マクロゴール400、酸化チタン、三二酸化鉄、l-メントールク

一般名	類似薬剤名	1錠の価格
国内製バイアグラ(先発薬)	バイアグラ錠	25mg：1,650円 50mg：1,760円
国内製バイアグラ(ジェネリック)	シルデナフィル錠	25mg：1,320円 50mg：1,430円
海外製バイアグラ(ジェネリック)		100mg：1,650円

当院取り扱い、国内外のバイアグラを処方価格別で表しました。
品質に大きな違いが無いため、より安価で安全な国内製バイアグラジェネリックを推奨しております。
また、LINEオンライン診療にて24時間365日年中無休でご対応致しております。

先発薬名	薬剤名	1錠の価格
レビトラ	バルデナフィル錠	20mg：1,980円
シアリス	タダラフィル錠	20mg：1,540円
ステンドラ	ステンドラジェネリック	100mg：1,870円
ザイデナ	ザイデナジェネリック	100mg：1,870円

バイアグラの有効成分「シルデナフィル」の効果により、陰茎の血管が拡張され血液が海綿体に溜まりやすくなり勃起を促進しますが、強制的に勃起させる効果はありません。
『ED治療薬を飲む』＝『無条件で勃起する(継続し続ける)』という効果はありませんので、ご安心ください。
服用後にその効果を体感することで、性的興奮を感じる方はいるかも知れませんが、『シルデナフィルによる効果』ではありません。

服用状況に応じて有効成分の吸収時間が変動しますが、30分～60分を目安に効果がでます。
バイアグラジェネリックの効果が出始めるまでの時間は、ED治療薬の中でも、平均的と言えます。

ED治療薬5種の効果が出始める時間を比較

バイアグラは48分～54分で効果のピークを迎えます。
こちらもED治療薬の中では、平均的な時間です。

ED治療薬5種の効果のピークを比較

時間の経過と共に緩やかに効果が低下しながら約3時間～6時間バイアグラの効果は持続します。
ED治療薬の中でも、効果持続時間は短時間であるといえます。

ED治療薬5種の効果持続時間を比較

人は医薬品によって耐性がついてしまうことがあります。
これまで飲んでいた成分量では効果が現れなくなってしまい、成分量を増量する場合などがあります。
しかし、バイアグラにはその耐性はなく、毎日飲み続けても耐性無く飲み続けることもできます。
むしろ、毎日飲み続けるとED治療薬の作用機序により血液の流動が常にスムーズになります。
実際にあるデータ報告によれば、週に1錠ずつバイアグラを飲んだ半年後、唾液中の男性ホルモンの数値が高くなったことが確認されています。
つまり、ED治療薬の毎日の服用は動脈硬化を改善し、寿命を延ばすことにもつながると期待できます。

寿命が延びるというのは、ワシントン大学の精神医学および行動科学部門の Molly M. Shores 博士の研究報告によるもので、テストステロン値が低い場合、正常値と比較して死亡リスクが68%高くなるという研究結果によるデータに基づく理由から推測されます。

ただし、バイアグラの服用の間隔は必ず24時間以上あけましょう。
これは製薬会社が示す添付文書上に基づいた指示によるものです。

結論からお話をすれば効果中または、効果中でなくとも患者様ご自身が性的興奮により勃起をされるのであれば、何回でも行うことができます。
これは、バイアグラに限ったことではなく、レビトラ、シアリスにも言えることで、何回でも射精することができます。

一説ではED治療薬を飲んだことで射精の時間が延びたという報告があります。
「感度が鈍っていきにくくなる」という説は、「ED治療薬は早漏に効く」「陰茎は硬くなるほど感度が下がる」という説が根拠になっています。
しかしこれにはまったくもって、科学的根拠はありません。

勃起の「硬さ」は人それぞれです。
カチカチに勃起した陰茎よりも少々柔らかい勃起の方が感度が高いとされています。
つまり、EDであってもなくてもED治療薬を飲んだことで陰茎が普段よりも硬くなることで、感度がことが原因ではないかと予測されます。

ED治療薬に「感度を下げる」作用はありません。
ED治療薬を飲んだことで心に余裕ができて「心因的環境」が解消される点や、普段と陰茎の感覚が異なることで、感覚がよくわからなくなっている点が理由ではないかと考えられます。

また、先述のケースのように短時間・短期間で何回も射精することでいきにくいことはあります。
しかしこれは、普段の「射精頻度」によっても異なります。
普段から性行為・マスターベーションによって射精されている方と、基本的にあまり射精をされない方での感度は異なります。

早漏でお悩みの方はこちらをご覧ください。

ED治療薬は種類によって陰茎の硬さに相違が現れます。
バイアグラはED治療薬の中でもっとも硬くなるED治療薬です。
飲まれる方本来の「勃起力」よりもさらに硬くなることが見込まれます。
本来の硬さを超えるものになる事でなかには、脈を打つのが分かるほどに感じる方もいらっしゃいます。
自然な本来の陰茎の硬さで長時間の効果時間をお求めの方にはシアリスがおススメです。

バイアグラの効果を感じられない場合、効果に影響を与える3つの要因、【食事】【アルコール(飲酒)】【不十分な性的刺激】が考えられます。
効果が感じられなかった(感じにくかった)時は、まず初めに3つの要因があてはまらないかを確認。
該当された場合、次回の服用からは正しい方法で使用してください。

それでも効果を感じられない場合もあります。
EDには複数の原因が考えられ、全ての方がバイアグラなどのED治療薬を服用すれば、必ず勃起するというわけではありません。

医師による診察を受けていただいて、EDの原因を明確にできれば、ED治療の精度を上げることができます。
EDでお悩みの場合は、前川クリニックへご相談ください。
LINEオンラインで24時間365日年中無休でご対応可能です。

バイアグラは食後に服用すると、胃や腸の内容物によって有効成分シルデナフィルの吸収に弊害が生じ、効果が低下する可能性があります。

特に高脂質(油分の多い)の食事や乳製品などは、胃や腸を油膜で覆ってしまい、有効成分シルデナフィルの吸収が阻害されます。
食後に服用される場合は、最低でも2時間以上あけてから服用してください。
空腹時の服用は主成分が存分に吸収されて、最大限バイアグラの効果を得ることが可能です。

効果に影響する要因【アルコール(飲酒)】

程よい飲酒はリラックス効果を与え、治療薬としての効果を感じられやすくなる可能性もあります。

一方、過度な飲酒は脳が感じる性的興奮や刺激を鈍くさせる恐れがあり、効果の低下に直結します。
また、立ちくらみや胸焼けなどの副作用を増加させる他、勃起や射精がしずらくなる可能性もありますので、お酒の飲み過ぎには注意してください。

ED治療薬は空腹時の服用が推奨されており、血管拡張作用から血流が良くなる効果から、普段よりも酔いやすくなるため、お酒に強い方も少量で酔ってしまうことがあります。
できる限り飲酒は控えて頂くまたは、普段の量より抑えて頂くのが良いでしょう。

効果に影響する要因【不十分な性的刺激】

PDE5阻害薬であるバイアグラは、その名の通り勃起を阻害する酵素（PDE-5）の働きを阻害して勃起を促す薬剤であり、性欲を高めるような作用効果ありません。

性的刺激については性的妄想、視覚的性刺激だけでは不十分な場合も多く、陰茎への直接的な刺激が必要な場合があります。

ヒトには"感じる"5つの感覚が存在します。 味覚(口)、視覚(目)、聴覚(耳)、嗅覚(鼻)、触覚(肌)
この中の4つ(視覚、聴覚、嗅覚、触覚)から性的興奮を感じることができます。

逆に不快感を抱くと、ストレスを感じ勃起が促されない場合があり、しばらく続くと一時的に性欲減退となりますのでご注意ください。

視覚

視覚からヒトの裸体や、その人が感じる性的背景(景色)から性的興奮を感じます。
逆にその人が不快(嫌悪感)と感じる景色は性欲減退に繋がります。

聴覚

聴覚からヒトの声、音を聴くことで感じることのできる性的感覚。
不快音や不協和音といった音は脳内物質である『セロトニン』などが減退し、勃起しなくなる場合があります。

嗅覚

嗅覚は、「いい匂い」と感じると脳内物質『オキシトシン』が発生し、性的なものであれば匂いから快楽を感じ取ることができます。
嫌な臭いは、ストレスを感じ自律神経である「交感神経」が副交感神経よりも優位に働き勃起が促されないことがあります。

触覚

一般的に、柔らかい物などに触れたりすることで性的興奮を感じ取ることができます。
擬態語でいうところの「フワフワ」「プニュプニュ」「ムニュムニュ」といったところでしょうか。

また、触覚は触れられることでも性的興奮を感じ勃起することができます。
オーラルセックスが代表的な例でしょう。

通常1日1回、1錠(25mg～50mg)まで服用することが可能です。
連日服用される時は、必ず24時間以上あけてください。
通常ED治療薬は、空腹時に水またはぬるま湯で服用する設計で作られていますが、お茶やジュース、清涼飲料水などで飲むことも可能です。

牛乳など脂肪を含む飲み物は、脂肪分が胃や腸の粘膜に油膜を張って、バイアグラジェネリックの吸収を阻害してしまうため、避けてください。
また、グレープフルーツなどに含まれるフラノクマリンは、ED治療薬の代謝を妨げ効果や副作用が強く出てしまう恐れがあるため、避けてください。

飲料成分によって副作用が強くなる・効果が弱くなるなど、本来の効果が望めないだけではなく、危険を招く恐れがあります。
服用の際、飲み物にはご注意ください。

バイアグラの服用のタイミングは性行為の1時間前です。
服用後、有効成分シルデナフィルによって血中濃度が徐々に上がり48分～54分ほどで血中濃度がピークに達するためです。

服用されるすべての方が48分～54分で血中濃度のピークに達するわけではなく、効果の感じ方やピーク到達時には個人差があります。
『医学的に推奨できる服用時間が性行為の1時間前』となります。
「効果発現の早い・遅い」に関しては、個人差以外に、服用状況やご自身に合ったタイミングを調節して、バイアグラの効果を最大限引き出して使用しましょう。

ベストタイミングは、ピーク時間を考量すれば「食後なら2時間後』食事をしていないのなら『性行為1時間前』がよろしいでしょう。

食事の影響を最も受けやすいシルデナフィルは、成分の吸収率が良い、空腹時に服用しましょう。

食事をしなければならない場合は、油分の少ない食事で2時間程度、油分の多い食事の場合は、可能な限り時間をあけてから服用するのが望ましいです。

バイアグラは安全性が高い医薬品ですが、医薬品全てに副作用の可能性があります。
重度の副作用はごく稀で、通常は使用に問題の無い軽度の副作用となります。
主成分であるシルデナフィルの『血管拡張作用』と『添加物』によってあらわれる主な副作用は、顔のほてり・鼻づまり・顔が赤くなる・目の充血・目眩・血圧低下・動悸・頻脈・胸焼け・消化不良・下痢などの症状がありますが、ほとんどの場合は軽度のほてり・鼻づまり・顔が赤くなる・目の充血の症状で、時間の経過や陰茎に血液が集まることで、副作用の症状は緩和されていきます。
作用している4～6時間で症状がおさまるようであれば、あまり気にされなくても大丈夫です。

顔のほてりや目の充血、鼻づまりを感じてきたらバイアグラが効き始めた合図でもあります。

副作用は軽度のものが多いですが、稀に重度の副作用も現れる可能性があります。
また、用法や用量を間違えると、命に危険を及ぼすような重篤な副作用が発生する恐れもあります。
なにか異常が認められた際には、服用を中止し改善が見られない場合は、早急に担当の医師または薬剤師に相談してください。

急激な血圧低下

同様の血管拡張作用を持つ硝酸薬などを使用した場合や、過剰摂取で血圧が通常よりも下がりすぎてしまった場合、命を脅かす危険を招く場合があります。

アナフィラキシーショック

バイアグラの有効成分に対してアレルギー反応を起こした場合、大変危険です。
気持ち悪い、冷や汗、顔面蒼白、手足の冷え、手足の痺れ、じんましん、全身発赤、顔の腫れ、喉の腫れ、呼吸困難、目眩、血圧低下、意識が遠のくなど
※その他異常を感じた場合、速やかに専門科を受診してください。

勃起持続症（プリアピズム）

一度もおさまること無く、4時間以上勃起が続くと痛みが出始めて陰茎が損傷してしまいます。
勃起が収まらない場合は早急な病院の受診・処置が必要となります。
勃起持続症はバイアグラの過剰摂取が引金となる場合があります、ご注意ください。

重度な副作用の発生率は低いですが、用法や用量を間違えると命に危険を及ぼすような重篤な副作用が発生する恐れもあるので、異変を感じた場合は、すぐに医師の診察を受け指示に従いましょう。

頭痛が出やすい、症状がひどい方はバファリン・ロキソニン・イブなど市販の頭痛薬で緩和されます。
ED治療薬と併用されても問題ありません。

バイアグラ副作用で引き起こされる「胸焼け」は市販薬の胃腸薬で解消することができます。
ED治療薬と併用しても問題ありません。

日本国内臨床試験データ

承認時の副作用発現頻度（国内データ）によると、157人中/40人（25.48%）の方に副作用か検査値異常が認められました。
※バイアグラ（25,50mg）対象

その他「動悸、不整脈、めまい、無気力 、下痢 、消化不良 、胃不快感」などの副作用の発現がみられていますが、この報告では各副作用に対し1人（0.64%）というごく僅かな発生率になっています。

海外臨床試験データ

承認時の副作用発現頻度（海外データ）によると、823人中、261人（31.71%）の方に副作用か検査値異常が認められました。
※シルデナフィル錠（25,50mg）対象

バイアグラは誰もが服用できる治療薬ではありません。

以下の条件に当てはまる方は、バイアグラを服用してはいけません。

併用禁忌(本剤と一緒に飲んではいけない薬)があり、併用することで作用の減弱、副作用の増強などを引き起こしてしまう薬があります。
降圧作用が増強・QTc延長作用が増強する恐れ・低血圧症を起こす場合があるため、併用禁忌薬を服用中の方はバイアグラを服用できません。

ご自身の飲まれている薬が、バイアグラの併用禁忌薬に該当するか詳しく確認されたい方は、下記の併用禁忌薬一覧から確認することができます。

併用注意とは、バイアグラと併用するために注意が必要な薬です。
自己判断は大変危険です。
バイアグラを服用する際は、必ず医師・薬剤師の指示に従って服用してください。

有効成分シルデナフィルには、勃起を阻害するPDE-5（ホスホジエステラーゼ タイプ5）という酵素を阻害する効果があります。
上記の作用から、バイアグラを含むED治療薬は「PDE5阻害薬」とも呼ばれています。

陰茎(ペニス)には海綿体という組織があり、細い血管が密集したスポンジ状の構造になっています。
男性が性的興奮を受け脳が刺激されると、脳から陰茎へ神経を通じて勃起するよう信号が送られます。
この信号により副交感神経からNO（一酸化窒素）が放出され、cGMP(環状グアノシンーリン酸「サイクリックGMP」)という物質と結合し陰茎海綿体の平滑筋が緩みます。
cGMP濃度が高まり平滑筋が緩むことで血管が広がり、スポンジ状の陰茎海綿体に血液が流れこみ勃起が起こります。

性的興奮が収まると、PDE-5という酵素がcGMPを分解することでPDE-5が優位になり、陰茎海綿体の平滑筋が収縮します。
平滑筋が収縮すると、陰茎に流れ込む血液の量が制限され、通常時に戻ります。
このように「cGMP」と「PDE-5」のバランスによって、通常時と勃起時の移行がスムーズに行われています。

つまり、陰茎海綿体内のcGMP濃度が高いと、勃起準備状態となり、反対にPDE-5が常時活発になりすぎると、cGMP濃度が減少してしまい勃起を阻害することで、ED（勃起不全）の原因となってしまいます。
cGMPが減少しPDE-5が優位となった場合、性行為の最中や性的興奮を得ている状態でも、勃起の維持が困難になってしまいます。

そこで、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルの効果によりPDE-5の働きを抑制することで、陰茎海綿体内のcGMP濃度を上昇させます。
このシルデナフィルの作用は服用後約3時間～6時間持続し、勃起のメカニズムを正常化しEDを改善します。

処方からすぐに使用せず時間が経過してしまう事もあります。
財布やバックに入れている間にPTPシートが破れてしまっていた。
バイアグラを割って服用した後、残った錠剤はどのように保管すれば良いのかなど、よく質問を頂きます。
保管方法と、いつまで安全に服用する事ができるのか詳しく解説致します。

なお、バイアグラ25ng、50ngの使用期限は最大5年です。
バイアグラODフィルム25mg、50 mgの使用期限は3年です。
※前川クリニックではバイアグラODフィルムの取り扱いはございません。

PTPシートは、空気や湿気、紫外線などからバイアグラの品質劣化を防ぎ、清潔な状態を保ち、破損を防ぐ保護シートの役目を持ちます。
PTPシートから出さず、そのまま常温で保管してください。
保管は【日光に直接当たらない場所・高温にならない場所・湿気の少ない場所】に保管してください。
この保管方法を守れば、表記されている使用期限までは安全に服用する事が可能です。

使用期限については、梱包されているPTPシート裏面の上部スペースに記載されています。
表記例【EXP26.10】
EXP＝expiration date 有効［使用・消費・賞味］期限という意味となります。
EXPの右側の数字は、左が西暦、右が月を表します。
つまり、表記例に記載されている【EXP26.10】と記載があった場合は、使用期限2026年10月という意味になります。
通常バイアグラは処方されてから1年～5年程度持つものが多いですが、処方されたバイアグラの詳しい使用期限については当院へお問い合わせください。

もうひとつ使用期限を確認する方法がありますが、バイアグラが入っている箱の側面に使用期限が記載されいます。
しかし、処方される薬は基本、PTPシートのみで処方されるため、箱は付きません。
そのため使用期限を確認する事はできません。

なお、バイアグラの使用期限は最大で5年(錠剤)です。

PTPシートから取り出した場合

PTPシートから取り出したバイアグラは、先述の通り、空気や湿気などに触れることで、品質劣化が進み、使用期限が短くなります。
温度や湿気、保存状況にもよりますが、良い状態で保存できたとしても使用期限は約1年程度まで短くなります。
PTPシートから取り出した状態で保存する場合は、ピルケースに保管、サランラップで包むなど、上記で説明させて頂いた通常状態の保管方法に追加して、空気になるべく触れない状態にして保管してください。
また、品質が劣化する前にできるだけ早く服用してください。

割った場合

錠剤によっては薬を割って使用する事を想定されて真ん中に割線が付いて作られている物があります。
しかし、バイアグラには割線は付いておらず、割って使用する事を想定して作られていないため、25mgと50mgと用量がわけられています。
また、バイアグラの錠剤はコーティングによって保護されているため、割って使用した場合は、割った面から空気中の水分に触れてしまう事で通常よりも格段に劣化を早めてしまいます。
この様な状態で長期保存して使用する事は推奨できません。
割らずに使用できる用量を処方してもらったり、割って使用できる事を想定されて作られた割線のあるバイアグラジェネリックを処方してもらうなど、医師と相談する事をおすすめ致します。

2022年4月1日より中央社会保険医療協議会（中医協）総会で、バイアグラとシアリスにも保険が適用されることになりました。

レビトラは、2021年10月に安定供給の目処が立たないことから正式に販売中止が決定しているため、保険の適用はされませんでした。

保険適用となれば、今まで10割負担だった費用の負担はかなり少なくなりますが、バイアグラの保険適用には避妊治療が前提で合計7つの条件を満たす必要があります。
条件を満たさないケースは保険適用外となるため、費用は患者様の10割負担となります。

バイアグラジェネリックとは、ファイザー社が開発したバイアグラと同じ有効成分シルデナフィルを配合した、バイアグラの後発薬(ジェネリック)を指します。
最初に開発された医薬品を先発薬(新薬)と言い、先発薬の特許が切れた後、需要の高い医薬品は他の製薬会社から同じ成分を使用した後発薬(ジェネリック)が開発されます。
日本国内で厚生労働省が承認したジェネリック医薬品は、先発薬と治療学的に同等で代替可能な医薬品です。

また、ジェネリックは、既にある薬を開発することから、先発薬に比べ開発費用を抑えられ値段を安く販売できるというメリットがあります。

日本国内では、2013年のバイアグラ特許期限切れ以降、製薬会社9社からバイアグラと同成分シルデナフィルを配合したバイアグラのジェネリック医薬品が開発され、製造・発売されています。

では、先発薬と後発薬(ジェネリック)は製造する製薬会社が異なると何が違うのでしょうか。

医薬品を生成・成形するうえで含有される主成分以外の『添加物』に違いがあります。
厳密には添加物に違いがあるため、バイアグラとバイアグラジェネリックは全て同じという訳ではありません。
原薬、添加物・製法等が先発薬と同一のジェネリック医薬品は、オーソライズドジェネリック医薬品(AG)といいます。
先発医薬品が製剤特許を有している場合、後発医薬品は先発薬と異なる添加物を使用することがあります。

先発医薬品と異なる添加物を使用する場合であっても、日本薬局方の製剤総則の規定により、薬理作用を発揮したり、有効成分の治療効果を妨げる物質を使用することはできません。
使用前例のある、安全性が確認された物質（添加物）のみが使用されています。
使用前例の無い添加物を医薬品に使用する場合には、その添加物の毒性試験などを実施してあらためて安全性などの審査を受けなければなりません。
添加物の成分や配合量に違いがあっても、有効性・安全性に違いがないことをジェネリック承認審査で確認しています。
製薬会社が異なるジェネリックでも基本的に先発薬のバイアグラと同じ効果・安全性を得られますが、添加物が異なることが原因となり、体質によってはアレルギーなどの副作用等を引き起こす場合が稀にあります。

バイアグラに強制的な勃起はなく、あくまで外部(視覚、嗅覚、聴覚、触覚)からの性的興奮で刺激を受けて勃起が発現します。
といっても、興奮し続けたり、射精後も勃起状態がずっと続くといったことではありません。
性的興奮や刺激がなければ所構わず勃起するようなこともありません。
服用後も通常時と同じく、性的興奮や刺激があった時、自然な勃起が促されます。

自然な勃起と表現しましたが、年相応の勃起力という意味ではありません。
効果に個人差はありますが、バイアグラが効いている状態をわかりやすく比喩するのであれば【性生活が活発な全盛期のような勃起力】といったろころです。
年齢と共に衰える【勃起反応・硬さ・維持力・回復力など】が改善されます。
日本人のバイアグラ使用者では、81%の方にED改善効果があったと報告されており、アメリカでは3年間の試験で、91.7%の方が『効果に満足している』と回答しています。

ED治療薬を飲んでも勃起反応が起きない方は、下記の原因が考えられます。

では、バイアグラを『健康な人が飲んだ場合』と『女性が飲んだ場合』ではどうなるのでしょうか？

結論からすれば、健康な人が飲んでも特に問題はありません。
加齢と共に徐々に勃起力は低下しますが、その事に気づいていない方や、衰えを認めたくない方は大勢います。
全盛期の頃と比較し、今も変わらないという方はほとんどおられないでしょう。
バイアグラをEDではない健康な人が飲んだ場合、大半の方は加齢による衰えによる【勃起反応・硬さ・維持力・回復力】を再認識し、効果を実感することができます。

それでは、バイアグラを女性が飲むとどうなるのでしょうか。
ファイザー社は1996年から2004年の8年間の間に、約3000人の性的興奮障害(身体的な性的反応の欠如)を持った女性を対象として、バイアグラとプラセボ(偽薬)対象試験を実施しました。
バイアグラを女性が服用したことで骨盤付近の血流増加を確認されています。
しかし、性的欲求の増加や興奮に対しては改善まで至らなかったため、有効性が認められなかったとして治験を中止しています。

しかし、女性がバイアグラを服用すると、男性の陰茎の代わりに女性の陰核(クリトリス)の勃起を促し、膣周辺の血流が良くなることで、感度が良くなり濡れやすくなると言った可能性があると言われています。
また、副作用による体の火照りや、バイアグラを飲んだという思い込みによる、いわゆるプラセボ効果で興奮したり感度が上がったと感じる方もいるかも知れません。
しかしながら、女性へのバイアグラの効果に関して、有効な可能性はあるが、臨床試験の結果が無いため医学的根拠はありません。

バイアグラを服用したことで、パートナーや胎児に影響を及ぼすことはありません。
また、妊娠しづらくなるといったこともありません。
また、保険適用条件を満たせば不妊治療目的で保険適応となることからも、安心して妊活にご使用頂けます。
バイアグラ服用時、精液にシルデナフィルが移行する量は、0.0002%（1/5000）未満と微量です。
通常量のバイアグラ50mgを使用した場合、精液に移行するシルデナフィル量は0.01mgとなります。
そのため、射精時の精液の量・精子の運動量・数に影響はありません。

バイアグラは処方せんが必要な医療用医薬品に分類されるため、日本は薬局などで気軽に買うことができません。
違法な入手方法で購入した場合、偽薬の可能性が高く大変危険です。
では、バイアグラはどこで買えるのでしょうか？
『早く使いたいので即日購入したい。』『明日のデートで使うので、翌日には手元に欲しい』など。
バイアグラの入手方法に合わせて、【買えるor買えない】【安全or危険】【入手までの時間】をまとめました。

薬を購入する際、一番初めに思い当たる場所が薬局・ドラッグストアなどの市販ですが、薬局・ドラッグストアで販売されている薬には種類があります。
【医療用医薬品】【一般用医薬品】【要指導医薬品】大きく分けてこの3種類です。
市販薬と呼ばれる薬は、一般用医薬品、要指導医薬品に該当され、薬剤師がいる薬局・ドラッグストアで購入できます。
その点、ED治療薬(PDE5阻害薬)はすべて処方薬＝【医療用医薬品】のため市販で購入することはできません。
将来、日本含む世界各国でもバイアグラの市販化が進む可能性はあります。

イギリスでは2017年11月にバイアグラの市販が認められ販売されています。
将来、日本含む世界各国でもバイアグラの市販化が進む可能性はあります。

一部例外として、薬局・ドラッグストアの中に調剤薬局が併設されている場合は、医師の出す処方せんがあれば調剤薬局で購入可能です。
詳しくは下記の調剤薬局の項目でご説明致します。

調剤薬局では、医師の出すバイアグラの処方せんがあれば即日購入・入手が可能です。
調剤薬局は、病院のすぐ側などにあることが多く、病院やクリニックなどで医師の診察後、出された処方せんの指示に従い調剤した薬を渡す薬局です。
調剤薬局に卸されるバイアグラは正規のルートで供給されている正規品のため、安心して購入することができます。

残念ながら、Amazonや楽天などの通販サイトで、バイアグラを購入することはできません。
市販薬を購入する際、Amazonや楽天などの通販サイトで購入すれば、薬が翌日自宅に届きます。
Amazonや楽天などの通販サイトで取り扱える薬は、薬局・ドラッグストアなどと同じ市販薬のみです。
大手ドラッグストアのマツモトキヨシやツルハドラッグ、店舗を持たない通販サイトのみのドラッグストアなども同じく、医療用医薬品であるバイアグラを購入することができません。

個人輸入代行(通販)では、個人で使用する事を目的として、海外の医療用医薬品を個人輸入を利用して購入(輸入)することが認められていますが、購入には多くの注意点があります。
見た目が通販サイトと同じなため「バイアグラが買える薬の通販サイト」と勘違いされている方も多くいらっしゃいますが、正確には個人輸入代行となります。
個人輸入手続きを、購入者に代わって、代行手続きを行う業者です。
海外から送られてくるため、受取りまでに約3週間～4週間かかります。
中にはお金を支払った後、いつまで経っても送られてこない悪質業者もあります。

2009年の前回調査に続き、2016年11月24日に4社合同(ファイザー株式会社・バイエル薬品株式会社・日本新薬株式会社・日本イーライリリー株式会社)偽造ED治療薬調査結果の2回目を発表しております。
この調査は調査当時、日本で承認されているバイアグラ・レビトラ・シアリスの各ED治療薬を販売している製薬会社が共同調査を行った結果です。

購入したED治療薬を成分鑑定した結果、国内発注分の35.6%(16/45件)が偽物のED治療薬でした。
偽物のED治療薬の成分鑑定結果ですが、有効成分含有量が多い物・少ない物・全く含まれてない物・他の成分が含まれている物・複数の不純物が混入した物などがあったと報告されています。

値段が安いからとネットで購入し、日本に輸入される海外製ED治療薬の実に35.6%が、製造費を抑えるために不衛生な環境でずさんな管理のもと製造がされた偽造薬として届きます。
成分量が多ければ副作用が強く出ますし、成分が少なかったり入っていなければ勿論効果はありません。
ED治療薬は内服薬で口から投与するわけですから、不衛生な環境で作られた薬が体の全体に回ると思うと恐怖すら感じます。
ましてや、不純物が混ざっていたら体にどの様な悪影響を及ぼすかわかりません。
今は大丈夫でも飲み続けていたら蓄積して後から悪影響を及ぼす可能性もあります。

個人輸入代行を利用すれば、通販サイト同様、簡単にバイアグラが購入できるかもしれませんが、この様な大きなリスクがあるため、おすすめできません。

病院やクリニックで受診されれば、バイアグラを購入(処方)することができます。
EDは「泌尿器科」「内科」で受診することができます。
最近では、EDやAGAなど男性に特化したメンズクリニックなどでも購入することができます。

病院に卸されるバイアグラは正規のルートで供給されている正規品なので、安心して購入することができます。
ただし、例外として海外製のバイアグラジェネリックを取扱う病院に関しては、管轄の厚生局に処方する医師が薬監証明を取得し輸入することが義務付けられています。
しかし、薬監証明には面倒な手続きをする必要があることや厚生局への申請そのものを知らない医師が、個人輸入などを用いて薬監証明を取得せず処方しているしているケースもあります。
もちろん、違法ですし正規のルートで供給されている正規品ではないため、偽薬の可能性が高まります。
病院ではなく、処方する医師個人が申請して薬監証明を取得しなければならないため、心配であれば処方してもらう際に、診察を受けた医師から薬監証明を取得し正規のルートで供給されている正規品か確認してください。

EDやAGAなど男性に特化したメンズクリニックは主要都市駅前の繁華街に病院を構えていることが多いです。
来院して対面診察を受けることで、バイアグラをその場で購入することができるので、即日で入手可能です。

病院やクリニックでは、医師のオンライン診療を受けることで、シアリスを郵送で通販購入(処方)することができます。
ここ近年で新型コロナウイルスの影響もあり、ネットを使ったオンライン診療を導入する病院やクリニックが増えてまいりました。
通常の診療は、病院やクリニックに足を運び対面診療となりますが、オンライン診療は自宅の他、ネット環境さえ整っていればどこでも受診できるメリットがあります。
もちろん、病院に卸される国内製のバイアグラは正規のルートで供給されている正規品なのでご安心ください。
オンライン診療後は地域によって異なりますが、処方された薬を郵送にて受け取れるため、翌日～翌々日に入手可能です。
前川クリニックでは、LINEを利用したオンライン診療に特化し、通販同様郵送で購入できます。

どうしても当日届けて欲しい・即日郵送で届けて欲しいという方には、早くお受取り可能なバイク便(地域限定)もご相談ください。
前川クリニックのLINEオンライン診療の特徴をまとめました。

安全に購入する前提として、国内製のバイアグラは正規のルートで供給されている病院やクリニックで処方してもらうことです。
また、定期的に処方されている薬をお飲みの患者様は安全に併用使用ができるか、かかりつけの病院やクリニックで医師による診察を受けましょう。
当日手に入れたい・今夜使いたい方は、病院やクリニックに足を運んで処方してもらいましょう。
一部のオンライン診療では、当日配送可能な即日バイク便による配送もありますが、追加の送料が発生します。
翌日～翌々日のお届けでよろしい方には、オンライン診療が便利です。
オンライン診療では、来院不要で通販同様、郵送でバイアグラを購入できます。

世界中で需要の高いバイアグラは、悪質業者が本物に似せて偽造薬を作り主にネット通販で販売されています。
正規品は現在ヴィアトリス製薬が製造・販売しており、医薬品卸業者を介して病院やクリニックに流通しています。
この正規ルート以外で販売されている非正規品は、バイアグラの偽造薬として流通しています。
すぐに偽物とわかる物から、本物そっくりで見た目では判断できない物まで、さまざまな形で存在しています。
真贋を見極めるためには成分鑑定が必要ですが、バイアグラを購入する度に成分鑑定を行なうのは現実的ではありません。
安心して本物を購入するために、正規ルートで流通しているバイアグラを購入しましょう。

国内でED（勃起不全）治療薬を製造・販売している4社（ファイザー株式会社、バイエル薬品株式会社、日本新薬株式会社、日本イーライリリー株式会社）が2009年と2016年の2回、インターネットを利用した通販(個人輸入代行)で購入したED治療薬を成分鑑定し、ED治療薬の偽物調査をおこなっています。

偽物を服用した場合、効果や副作用など体にどの様な影響が考えられるでしょうか。
正規品を製造する工場では、厳しい条件によって、品質管理が徹底されています。
しかし、偽物を製造する工場では品質管理など無く、劣悪な環境で製造されています。
偽造ED治療薬4社合同調査では、有効成分の含有量が多少量であったり、本来の成分が全く含まれてない物、異なる成分が含まれている、複数の不純物が混入してしまっている物などがあったと報告されています。

【偽物のバイアグラ効果】
有効成分含有量が多い・少ない・全く含まれてないことから、効果が強い・弱い・全く効かないといった事が考えられます。

【偽物のバイアグラ副作用】
何が入っているかわからないため、どの様な影響が出るかわからず、最悪の場合危険な状態となります。
正規品に似せるために色調整でプリンターインクなどを使用していたり、体に害のある異物が混入されているケースもあります。
偽物のED治療薬を服用したことによって、【不整脈・下痢・嘔吐・胸部痛・背部痛・意識障害・痙攣・前失神】などの副作用による健康被害が報告されています。
また、混入されている異物によっては、すぐに影響が出ないためそのまま飲み続けて体へ蓄積し、後々に影響が出てくる可能性も考えられます。
劣悪な環境で製造された、偽物のバイアグラを服用する事は大変危険です。ご注意ください。

本物と偽物の見分けるには、さまざまな方法があります。
偽物を見分ける方法をご紹介致します。

バイアグラジェネリック＝バイアグラの偽物ではありませんので、混同しないように注意しましょう。
バイアグラと同じ成分を使用し国の法律規定をクリアして、承認されている他の製薬会社が製造販売しているものがジェネリック(後発薬)となります。
色や形、商品名や成分量、他の成分と混合されたタイプなど、海外製のジェネリック正規品にはさまざまなタイプが存在しています。

『バイアグラ錠』という製品名にファイザー社が商標登録を取得しています。
これは良く似た商標を同じような商品、サービスに使われないためです。
そのため、他の製薬会社が出しているバイアグラジェネリックの正規品は、『シルデナフィル』という有効成分名を使用しており、製品名にバイアグラという名前は使用していません。
これは、医師や薬剤師が覚えやすく誤投与等の事故防を理由に、含有する有効成分に係る一般的名称に剤型、含有量及び会社名（屋号等）を付することが義務化されています。

例えば、あすか製薬株式会社のバイアグラジェネリックであれば、【シルデナフィル錠 50mg VI「あすか」】
当院が処方している大興製薬のバイアグラジェネリックは、【シルデナフィル錠50mgVI「DK」】となります。
以上のことからも、上記の正規品リスト5品以外にバイアグラと類似の名が付くED治療薬があった場合は全て偽物(類似品)と言えます。
例えば、『バイヤグラ』や『バイアクラ』など、聞き間違いを利用している場合や、『バイアグラゴールド』『ゴールドバイアグラ』など、ファイザー社の商標名に名前を足した類似品などがあります。
この様な名前は正規品では存在しないため、全て偽物となります。

正規品は、錠剤タイプが25mg、50mg、100mg(海外のみ)の3種類。フィルムタイプが25mg、50mgの2種類。合計5種類となります。
成分の配合量が違う物はバイアグラ正規品にはありませんので、偽物です。
上記でもご説明したバイアグラゴールドなどは、220mgや800mgと高用量の成分配合量を謳い文句にしていますが、正規品では存在しません。

【色】【刻印】【サイズ】【錠剤を割った状態】【溶け方】で判別も可能です。